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■「G-SOLDIER ADVANCE( ジーソルジャーアドバンス)」です。当サイトのガンプラ講座です、ガンプラ塗装・筆塗装(基礎・後編)を紹介しています。

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LESSON 10.5「ガンプラ塗装・筆塗装(基礎・後編)」

LESSON 10.5 「ガンプラ塗装・筆塗り(基礎・後編)」









ガンプラ塗装・筆塗装(基礎・後編)


量子演算コンピューター「Neal」です。
ここでは初級編として、ガンプラを本格的に塗装する準備段階、筆についての基礎をシミュレーション・トレーニングしていきます。
「Lesson 10 ガンプラ塗装・筆塗装(基礎・前編)」からの続きとなります。
ここでは、様々なメーカーの筆を見ていきます。
いくつかある中で、貴殿に合った筆をピックアップしておきました。

それでは見ていきましょう。






■どの筆を買えばいいのか?(平筆)




さて、基本的な模型用の筆についての知識は身についたかと思います。
筆は穂先を見る、3種類くらいで見分けがつく、と学びましたね?覚えてますか〜?
何のことだかさっぱり分からないならもう一度前編を見てきましょう。

それでは、数多くある筆の中で、どれを選べば良いか見ていきましょう。

ガンプラ筆塗装のメインウェポンとなる筆はどういったものでしたか?
そうです、
オレンジ色の毛(樹脂毛=ナイロン)の筆でしたね。

その中でも
「平筆」についてみていきます。

正直、平筆に関しては気に入ればどれでも良い。
のが本音です(笑)
ただ、それではこのトレーニングの意味がありませんので、もう少し詳しくみていきましょう。

まずは、手のタイプ。
これは、子供、女性、男性、手の大きさは様々ですね。
穂先にたいした違いがないのであれば、次に重要なものは”グリップ感”。
筆塗装は短時間で終わる場合もあれば、長時間かかる場合もあります。
そうなると、手の質感・グリップ感(手のタイプなど)が大事。
例えば、手の平に汗をかきやすい体質だ、手が小さいので大きなものは苦手、など。


それらも踏まえた上でみていきましょう。







■上野文盛堂(BUNSEIDO)の平筆




まずは前編でも紹介した上野文盛堂(BUNSEIDO)。
家電量販店や模型店のどこでも置いてあったりするので手に入れやすいのと、サイズの種類が多いのが特徴。




↑平筆(穂先)のサイズも多く、どのキットの筆塗装でも使えるため汎用性が高い。
MG用に大きいサイズ、HG用に小さいサイズなど、用途に合わせていくつか購入しておく安心である。
値段も1本100円前後と安いのでいくつか購入しておくと良いでしょう。
初心者はよく筆の掃除やメンテをサボったりするので、まずはこれで十分ともいえます←
どこでも買える、値段も安い、一般的なナイロンの平筆といったらやはり文盛堂でしょう。

*送料とか考えても、お近くの家電量販店や模型店へ行かれた方がお安く済みますので、
今回は商品のリンク先は割愛しておきますね。

いきなり高い筆はちょっと・・・
という貴殿には筆塗りの練習用として購入してみるのも良いでしょう。

ちなみに私も愛用してますよ?
値段が安いからとナメてはいけないBUNSEIDO、ベテラン勢でも愛用者は多いです。







■タミヤの平筆




平筆で主力になるのは、やはりタミヤの筆で間違いないでしょう。
昔からある定番のアイテム(筆)でもあります。





↑タミヤの平筆も手に入りやすく安価であるため何本でも揃えられる。
どこの模型屋さんや家電量販店に行ってもほぼ必ず常備されているため、私も普通に愛用しています。
値段も200円前後で1本買えてしまうほど。
手っ取り早くこの種類の平筆をサイズごとに揃えてしまうのも良いでしょう。
穂先が少し小型な筆ですが、ちょうどHGサイズの塗装に向いているためオススメの筆シリーズです。
(*画像は前編で出てきた「タミヤ モデリングブラシ HF No.0(平筆)」です。)




  

(Amazon店であれば2,000円以上で、プライム会員ならいつでも送料無料です。”Lesson3”)






↑こちらは
「タミヤ モデリング ブラシHG 平筆(馬毛)」となります。
模型用の平筆というと、ほとんど
ナイロンくらいしか選択肢がなかったのですが、
最近ではナイロンではなく
馬毛(前編で学んだ白い毛の上級版みたいなもの)なんてものも出てきています。
ナイロンのような固さがないので、使いこなすには慣れが必要ですが、
ナイロンのきっちりした固さよりも柔らかいタッチが好きな人にはこちらもオススメ。
塗装中はしなやか過ぎて穂先が広がってしまうため、
どちらかというと、
ウェザリングや用途が限定された塗装に向いているかも・・・。





 
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↑馬毛の特徴・・・というよりもこの筆の特徴は毛先をわざとズラして整えてあるため、
先にいくほど毛束が少なくなるよう(筆ムラ防止など)に調整されている。
最近の筆ではこのように穂先をあえて加工して塗料の含みなどをコントロールできるような筆が出てきています。

通常のナイロンの固さが気に入らない、塗料を多く含みすぎて失敗する人は選択してみる価値もあり。
値段も一本500円前後と安いと見るか高いと見るかは貴殿次第。


何を買って良いか分からない場合は、タミヤのナイロン筆を購入すると良いでしょう。









■クレオスの平筆




取り回しとグリップ感に優れた平筆ではクレオスも人気。
クレオスは塗料メーカーでもあるため、塗料専用の筆と思っていただいても構わないくらい。
他のメーカーよりも特徴的なクレオスの平筆、こちらもオススメです。





↑こちら
「GSIクレオス Mrブラシ シリコングリップ(平筆)」です。
以前ではこちらのナイロン平筆を推していたのですが・・・、
残念ながら最近(現在2018年)では家電量販店や模型店などの店頭ではなかなか見かけない?
(田舎の地方民な私だけかもしれませんが。。。)

私も愛用している筆の一つなのですが・・・
ただ、現在Amazonでは複数買いで購入できる(在庫あり)なので、欲しい人は早めに手に入れておくべし。

*当サイトで紹介しているツールは王道、定番が多いのでソッコーでなくなることも多いです。
まだあるから・・・と思った時点でなくなってしまうこともあるので、買えるときには購入しておきましょう。




   
平筆であれば2号、4号、6号、8号が主力となる、欲しい場合はこの際まとめて購入しておこう。
(↑Amazon店であれば2,000円以上で、プライム会員ならいつでも送料無料です。”LESSON 3”)







↑こちらが穂先になります、実際に何度か使っているものなので多少汚れて見た目が悪いですが申し訳ないです(笑)
安価なものはだいたい撮影用に買ってくるようにしているのですが、そのまま撮影する場合もあるためご了承願います。

この穂先ですが、
非常にまとまりが良いのと、強いコシ(反発力)をもっているのが特徴。
とにかく他のナイロンの毛よりも
若干コシが強いのが特徴。
また、
塗装の最中に毛が抜ける率が低い(かなり低い)のもあげておきます。
(*ちゃんと手入れされている筆が前提。)
穂先のサイズも絶妙に揃っているので、平筆ならこのクレオスの筆シリーズだけでも戦っていけます。







↑そして最大の特徴がこの”シリコングリップ”。
グリップ部分がシリコンでコートされているため、滑りにくく適度な弾力で安定して持つことができます。
そして、この筆は全長が他のナイロンの筆よりも短く取り回しが良いため扱いやすい。
太さも子供や女性の手でもしっくりくるようなサイズ。
さすが塗料メーカーであるGSIクレオスの筆といったところ。
サイズもいくつか用意されているので、必要なものをチョイスすると良いです。

ただし、
平筆は絶賛ですが、面相筆(丸筆)については・・・そうでもない。

残念ながら面相筆を購入した後に2回使用した程度で穂先がすっぽり抜けてしまったことがありました。
一番細いタイプの面相筆のMrブラシでした。
もちろん、たまたまハズレの個体差だったのかもしれませんが・・・さすがに2回では耐久性に問題がある。

また面相筆のような小さく細かな部分を塗装する場合には、コシが強い(弾力)・反発力のありすぎるナイロンの筆よりも、
しなやかな高級天然毛であるコリンスキーの方が扱いやすいこともその理由としてあげておきます。




とにかく、"メインウェポンの平筆"を何にしようかと迷ったら、
「上野文盛堂」or「タミヤ」or「クレオス」のどれかで選択しておけば問題ないかと思います。
筆は何本あっても困らないので、上層部にかけあって支給要請しておこう。

*もちろん、他メーカーの平筆が良い場合はそちらを選択していただいて構いません。







■どの筆を買えばいいのか?(面相筆)




では、次に面相筆について見ていきましょう。
面相筆についてですが、こちらは
”高級天然毛コリンスキー”であればどれでも良いです。
面相筆は”穂先が命”なため、これにつきます。
*安価すぎる面相筆では綺麗に塗装することが困難になりますので、安価すぎるものは避けること。

1本1,000円前後くらいが目安といっても良いでしょう。

もちろん、面相筆にも平筆のように
ナイロンの筆もあります。
たとえば、奥まった丸バーニアの中を塗りたい場合はナイロンの面相筆の方が固さがあって塗りやすい。
場合によっては、ナイロン系の面相筆も一つあると便利です。

しかし、面相筆はかなりの種類がある。

どれを上層部に支給要請するか、自身で検討してみてください。
種類がたくさんあるため、メーカーごとにいくつか貴殿に合った候補を上げておきます。
どれが自分に合っているか、シミュレーションしてみてください。

それでは見ていきましょう。








■タミヤの面相筆




まずは・・・やはり面相筆でもタミヤを挙げないわけにはいきません。
それでは見ていきましょう。





↑まずはこちら、前編でも3つの筆として紹介していた「タミヤ モデリングブラシ PRO (面相筆)」となります。
*現在はPROUにマイナーチェンジしています。筆の歴史も知って欲しいためあえて記載。
非常に高価な高級毛コリンスキーが使われていることと、なんといっても品質の良さ、これは折り紙つき。

特徴は穂先に絶妙な弾力があり、非常にしなやか。


さすが模型メーカーのタミヤ、多くのモデラーも使用している王道的な筆です。




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↑ただし、先端は持ちやすい形状に加工してあるが、全体的に比較的太いグリップ、そしてプラスチックなため、
手に汗をかきやすい人は滑りやすいのと、先端に向かって太いデザインなため女性には扱いづらいかもしれません。
太めのボールペンとか平気、という人であれば問題なくしっくりきます。

一般的に面相筆は太いグリップほど、手に馴染む(安定する)ため太い方が好まれています。
材質がプラスチックだと掃除は楽(汚れが落ちやすい)ですが、手に汗をかく人は滑りやすい。


この辺りが長時間などの作業に影響しないかどうか、が決め手になりそうですね。

”特に問題はない、やがてエースとなる私にこそふさわしい!”というのであれば、上層部にかけあって支給要請して下さい。
*今後の戦闘(ガンプラ製作)で使用する可能性が高いです、高級天然毛コリンスキーの面相筆は1〜2本は必ず用意して下さい。
*哀しいけどこれ、現在(2018年)は廃盤です(´;ω;`)







↑現在ではこちらのシリーズ
「タミヤ モデリングブラシ PROU(超極細)」にマイナーチェンジしています。
黒の太い筆とはうって変わり真っ白な筆になっていますね。
グリップはエルゴノミックデザインでメイク道具の筆?のような感じでしょうか。
太いグリップだったPROから好みが分かれそうなデザインではありますが、特に苦痛さは感じない。
サイズもいくつか揃っており、画像の超極細サイズはとんでもない細さだ。
これが1本1,000円前後で購入できるなら安い方である、さすが模型メーカーのタミヤ。
*ちなみに珍しく「MADE IN JAPAN」の筆です。( ・´ー・`)どや←






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↑かつてはウィンザーアンドニュートンの筆(後ほど出てきます)くらいしか選択肢がなかった極細サイズ。
一般的な模型店で手に入るようになるとは・・・時代は変わりました。。。

*極細サイズの面相筆は何かとお世話になるため一つは必ず購入しておくこと。

タミヤの面相筆は主力となる、迷ったらこれで良いです十分です、支給要請しておきましょう←








■上野文盛堂(BUNSEIDO)の面相筆




面相筆でも主力になるのはタミヤ、とは言ったものの←
忘れてはいけない上野文盛堂の筆、その歴史は120年にもなる。
タミヤの筆と一緒に何かと店頭に置いてあったりする模型用の筆でもあります。
特に、
面相筆は木のグリップが良い、というモデラーも多いのも事実。
タミヤのプラスチックな筆とは違い、他メーカーの木のグリップにも注目して欲しい。





↑こちらは一般的な面相筆によくある”木のグリップ”、
「上野文盛堂 ウッディフィット (玉毛・コリンスキー)」
画像は(玉毛=白い毛)になっていますが、同じタイプに(高級天然毛コリンスキー)があります、値段もほぼ同じ700円前後。
*玉毛(白い毛)はコリンスキー(茶色)よりも、もう少しふわりとした感じのもの。(玉毛は若干マニア向け)

これら文盛堂の(玉毛・コリンスキー)の穂先はタミヤよりも弾力はやや弱い(といっても些細なレベル、比較するほどでもない)、
穂先も一般的なコリンスキーとしては代表的な存在。

コリンスキーの面相筆としては、文盛堂はもっともスタンダードと言っても良い、安定した筆ですね。
最大の特徴は、グリップが”木”であること。








 
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長いこと使用した木のグリップの筆、掃除しても一度汚れると二度と元に戻らない(綺麗にならない)のが特徴。
ただし、そのグリップ感はプラスチックと違い、滑ることもなく軽い適度な重量、長時間でも疲れにくい。
手に汗をかくタイプの人には、”木のグリップ”がオススメです。
シリコングリップやプラスチックなど様々なグリップがありますが、
個人的には”木のグリップ”がもっとも扱いやすく最強。

太さの形状ももっともスタンダードな先端に向かって若干細くなるタイプなので、老若男女問わず使用できます。

”木のグリップこそ、まさしく愛だ!”というのであれば、上層部にかけあって支給要請して下さい。
*今後の戦闘で使用する可能性が高いです、高級天然毛コリンスキーの面相筆は1〜2本は必ず用意して下さい。







↑お次はこちら、面相筆でも高級天然毛コリンスキーとは限らない。
画像は
「上野文盛堂 スーパーセーブル インリターン(形状記憶)」
高級天然毛コリンスキーのしなやかさが嫌いな人や、少しコシの強さが欲しい人にオススメの面相筆(人工毛)となります。






(Amazon店なら2,000円以上で、プライム会員ならいつでも送料無料です。”LESSON3"






↑その穂先は高級天然毛コリンスキーではなく、人工毛(しかも形状記憶を持たせてある)。
一度使って見ると、「おお〜戻る戻る・・・」、といったコシの強さ(反発力)が特徴。

穂先のしなやかさはコリンスキーには劣るものの、穂先のまとまりはなかなかのもの、
パーツの奥まった部分や細かなピンポイントで狙っていく部分にはコシがあった方が力を発揮してくれる。

少しマニア向けですが、記載しておきました。


”お前たちは歪んでいるっ!”という芯の強さを求めるのであれば、上層部にかけあって支給要請して下さい。
*高級天然毛コリンスキーのしなやかさが嫌いな人や、ナイロンの筆に慣れている人にオススメです。







■ボークス(造形村)の面相筆





↑モデラーには有名なメーカーである”ボークス”の面相筆
「造形村 面相筆」です。
こちらも
高級天然毛コリンスキーです。
ボークスは人形を扱ったメーカーでもあるため面相筆にはこだわりが強い。
他にもボークスの店頭では模型用のツールが豊富なためお世話になっているモデラーも多いことでしょう。
一度、ボークスの店頭に行ってみると良いですよ♪いろいろ発見があって驚くはずw

さて筆ですが、木のグリップで、模型メーカーが出しているだけあって確かな実力をもった筆。
上野文盛堂の面相筆にも似ていますね、実は私も愛用しています。
かなり使いこんだはず(10年近く経過)だが・・・未だに穂先がまとまっている恐ろしい筆←
*もちろん丁寧に扱っている・メンテナンスしていることはお忘れなく。

残念ながら基本的にボークス店での入手、ネット通販という形になるため入手しづらいのがネック。。。
加えてネット通販は送料が面相筆一本分くらいするのでこれまた使いづらい。。。


特にこだわりがない場合はこちらの面相筆を使ってみるのも宜しいかと。

”旅は道連れ、筆はボークス店”と思ったら直接店頭へ支給要請しに行こう!←








■アルテージュの面相筆




少しマニアックな筆もご紹介。




↑こちら
「アルテージュ キャムロンプロ プラタ 」です。
模型用としてはどちらかというとなかなか聞き慣れない筆ですが、水彩画やデザイン画などでは幅広く愛用者も多い。
一見高そうに感じるが、面相筆の中ではもっとも安い500円前後の筆。





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↑値段は安いのに、穂先はまとまりが良く、コシが強いのが特徴。
どちらかというと、先程の
「文盛堂 スーパーセーブル インリターン」に近い感覚。
毛の材質は人工毛のナイロンで、ナイロン筆とコリンスキー筆の中間のような感じを受ける。

また、グリップから先端にかけてシャープになっていく太さが特徴の珍しい筆で、手の小さい人や女性でも扱いやすい。
若干マニアックな筆ですが、こちらもコリンスキーのようなしなやかさが苦手、という方にオススメの筆です。

*残念ながら、入手しにくいのも特徴で、一部の画材店かネットショップでないと見かけないことが多い。

”安くないと万死に値するっ!”というこだわりのあなたは、上層部にかけあって支給要請して下さい。
*高級天然毛コリンスキーのしなやかさが嫌いな人や、ナイロンの筆に慣れている人にオススメです。







■ウィンザーアンドニュートンの面相筆




無理して買わなくても良いけど、高級ブランドです。




↑最後に世界最高級と名高い
「ウィンザー&ニュートン シリーズ7 ミニチュア000」です。
もともと水彩筆としてよく知られている筆で、1866年にヴィクトリア女王に謹製された筆としても有名。
世界の老舗ブランド(英国メーカー)でもある。




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↑シリーズ7の中でも、もっとも小さいサイズなのに、この穂先のまとまり具合はさすが、伊達ではない。
ただし、これを使ったから他の人よりうまく塗れるかというレベルのものではないことも述べておこう(笑)

あくまで世界最高級という名の筆であるだけで、模型用として使う分には突出した性能差があるわけではない。

高級天然毛コリンスキーであれば、各メーカー多少の違いはあれど、大きく異なるほどの性能差はそこまでありません。
また全体的に非常に細い筆であるため、子供や女性はともかく、手の大きな人ほど苦痛な作業となる。

確かな性能を求める方、または一階級上な気分を味わいたい方以外は無理に選ばなくても結構です。
画材店や一部の模型店でしか入手しにくいのも特徴です。



”刮目せよ!人類が作りし最高級の筆をっ!”
というあなたは上層部に断わられても支給要請してみて下さい(笑)









■奥が深い筆の世界




以上、参考程度にいくつかの筆データをあげておきました。

ここで紹介されている筆であれば、問題なく活躍してくれると思います。
平筆は汎用性の高いナイロンであれば正直どれでも良いです。
面相筆は安価すぎるものは避け、良い筆(1,000円前後)を選ぶことが重要です。

ただし、
1,000円前後以上のコリンスキーの筆であれば、それ以上の価格であっても性能の違いはそれほどありません。
いろんな筆を使ってきましたが、
やっぱりこのメーカーの筆でないともう筆塗装できない!もう無理ぃ〜!
なんてことは一度も感じませんでした←

要するに、あとは自分の経験値・使い心地の問題であって筆の性能差ではないということ。

筆をビームライフルで例えるならば、
様々な種類、規格の違いはあれど、ビームライフルを当てる・使いこなすことのが重要であります。







■筆の手入れは”使ったその日のうちに”行う
(筆のお手入れ編)




さて、筆は買った、塗った、面倒くさいから後で掃除する、結局やっぱり放置・・・。
よくある筆塗装初心者のパターンです。

もちろん、”万死に値する”。
必ず塗ったらその日のうちに綺麗に掃除(手入れ)すること。

せっかくの高級な筆が"・・・orz”となります。
まず使った後に数日でも放置すると、塗料が乾燥して筆に張り付きガビガビになります。
埃もかぶり、おかしな形状で反ってまとまりもなくなり、張り付いたガビガビの塗料を落とすときに毛が痛みます。
次に使用するとき、変に空気が入ったり、毛先が曲がっていたり、、、当然、上手く塗装はできません。

毛が傷みます。
毛根が傷むんですよ?←うん?
あえてこれ以上は言いません、大事にしてください。←

そうならないように、筆の手入れの仕方も学んでおきましょう。






↑筆の手入れには、まず使った塗料を落とさなければなりません。
そこで、
市販されている
「クレオス Mrカラー うすめ液」もしくは「クレオス Mrツールクリーナー改」を使います。
要するに塗料の掃除をする際に使用する「うすめ液」などで落としていきます。





 
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↑万年塗料皿に液(画像は
「クレオス Mrツールクリーナー改」)を入れて、さっと筆の汚れを落とします。
*「ツールクリーナー改」の溶剤は比較的強い溶剤なため、筆を傷める場合がありますので、短時間ですすぐように。
*筆を傷めたくない場合には比較的弱い溶剤の「クレオス うすめ液」を使用しましょう。


筆を長く使いたい場合には、ちゃんと綺麗に手入れすることが重要です。
たまに廃液(再利用のうすめ液など)で洗う人もいらっしゃいますが、やはり廃液ではオススメしません。
(筆が余計汚れるため)
綺麗な溶剤を万年塗料皿などに出して使って下さい。





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*塗料の落とし方など、溶剤の詳しい使い方は
Lesson11「ガンプラ筆塗装・塗料基礎編」でやります、そちらもご覧下さい。








↑そして塗料を落とした後に、こちらの
「ブラシエイド」を使用して筆をトリートメント(保護)します。
知らない人も多いかと思いますが、筆を使う場合には、”必ず購入して下さい。”(*必須です。)
いろんなメーカーからこの形で出ていますが、内容はほぼ同じです。
ブラシエイドがないと、筆がガビガビになり、筆の穂先の寿命が半分減ると思ってもいいくらいです。
定番、王道のブラシエイドは一つ持っておくと良いでしょう。




 
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このブラシエイドの液は塗料を落とす役割もあり、筆をトリートメントする役割もあります。
水性・ラッカー系・エナメル・油絵、どんな塗料を使った後でも使用して良いため万能ツールと言えます。
ブラシエイドは環境にも優しく作られているのが特徴で、強い匂いなどもしない。
また何度でも使用可能。
使い方は、筆をそのまま中に入れ、軽くこすって綺麗になるまで塗料を落とすだけ。
*塗料を落とす役割もありますが、あまり洗浄能力は高くないため、
事前にある程度(先ほどのように)「うすめ液」などで落としておくと良いでしょう。
どちらかというと、筆洗浄後のトリートメント剤だと思って良いかと思います。
筆の穂先が一通り綺麗になったら、流水(洗面所)でブラシエイドの溶剤を落とします。
(*流水で洗うことも忘れないで下さい。)





他にも・・・







↑クレオスの
「Mr.フデピカリキッド」があります。
先ほどのブラシエイドよりも塗料を落とす力も若干強く、トリートメント効果もある溶剤です。
とはいえ、やはりこれだけで塗料を落とすには力不足なので、薄め液やツールクリーナーを使う方が宜しいかと。
ブラシエイドのように筆を突っ込むような使い方は出来ないので、塗料皿に出して使って下さい。
トリートメント後は流水で洗うだけです。
使い方はほぼブラシエイドと同じですね、似たような商品はタミヤやガイアノーツからも出ています。
貴殿のお好みで。



  
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これで、筆の手入れは完了です。
基本的に、筆は横にしておくよりも立てて置いた方が保ちが良いと言われています。
何らかの”ペン立て”を使うのも良いでしょう。




↑私は
「カール ペン立て」を使っています。
斜めになっているので取り出しやすいのと、横にすれば立て置きにも出来ます。
ある程度の重さもあって倒れにくく、埃も入りにくいので工具類なども分別出来てオススメです。
似たようなものが100均一でも売っていますので、チープでも良ければそちらでも宜しいかと。
そして、最初から筆についてくるカバーは埃よけにもなるので使用した方が良いです。
ふとしたときに穂先をぶつけたりするのも防いでくれます。

ただ、カバー(収納)するときに穂先を巻き込んでしまうときがあるのでこの点だけは要注意です。









■筆は消耗品




最後に、”筆は消耗品”ですので、あまり神経質に使うのもどうかと思います。
製作頻度にもよりますが、しっかりメンテナンスしていれば数年は十分保ってくれます。

よく筆について質問されますが、「どうしても空気が入ってしまう」とか「使用2回目でもう筆にまとまりがない」
なんてことを聞きます。
これはだいたい筆のメンテナンスが疎(おろそ)かになっているケースがほとんどです。
(*不良品の場合を除く。)

時間が空いてから掃除することで穂先の形状が変化(クセがつく)、毛の中に埃を巻き込んでしまったり、
筆は繊細なのでちょっとしたことで使い勝手が変わってしまうこともあります、覚えておきましょう。

またしっかりメンテナンスをしていても、いつかは限界はやってきます。
平筆のナイロンの筆は割りと早い段階で傷んできますが、高級な面相筆はちゃんと手入れしていれば結構もってくれます。
ですが、やがて使っていると穂先が広がってきたり先が反ってきます。
無理に使い続けると次第に毛が抜けてくる、上手に塗装できなくなる場合もあるので、
そろそろだな・・・と思ったら新しい筆に切り替えて下さい。







■終わりに




さて、長いこと見て参りました、お疲れ様です。
筆は技術うんぬんではなく、”筆の扱い方”まずこれ、なんですね。
まずはこれを知らないと、筆塗装がうまくいくわけがない。
基礎がいかに重要か、お分かりいただけたのではないでしょうか。

続けて lesson11「筆塗装・塗料基礎編」もご覧いただくと宜しいかと思います、筆と連動しております。

さて、今回の「ガンプラ塗装・筆塗り基礎(前編・後編)」はここまでです。
さらなるトレーニングはまたの機会に致しましょう。
分からない場合はもう一度読み返してみましょう、まずは筆について知ること(偵察・情報の分析)が重要です。


ご感想などありましたら「G-SOLDIER ADVANCE」のBBSやアンケートなどに書き込んでやって下さい。
「量子演算コンピュータのNeal」が喜びます(笑)





<LESSON 10 ガンプラ塗装・筆塗り基礎(前編・後編)クリア!>

*おめでとうございます、貴殿は筆塗装の基礎を習得しました!

「量子演算コンピュータのNeal」













■「LESSON 10.5(後編)」をクリアしたら、次の「LESSON 11」へ進みましょう。
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