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■「G-SOLDIER ADVANCE( ジーソルジャーアドバンス)」です。当サイトのガンプラ講座、初心者向けにガンプラの「塗料の調色」方法について紹介しています。

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LESSON 15「塗料の調色(塗料応用編)」

LESSON 15「塗料の調色(塗料応用編)」









ガンプラ「塗料の調色(塗料応用編)」


Lesson15では「塗料の調色」等について見ていきます。
ガンプラの塗装に欠かせない塗料の調色、初心者には難しい調色の仕方や理想の色に近づける方法とは?
簡単そうで難しい「塗料の調色」について見ていこうと思います。
あくまで管理人のNealが推奨する程度のもので、どのような塗料の調色の仕方をしていただいても結構です。

あくまで中級者向けの目線であるものとなります。

それでは見ていきましょう。
量子演算型コンピューターNeal






■混ぜればいいだけ?



ガンプラの塗装を始めると、自分の好きな色を作りたい、自分専用カラーだ!なんてそんな日がやってくるかと思います。
そうです、塗料の調色が出来ると幅が広がりますね。
調色といっても、”ただ塗料を混ぜればいいだけじゃん”という意見もあるかと思います。
その通りだと思います←
ですが、
さすがにそれだけではこのTRAININGを受けている方に怒られてしまいますので、
ここではもう少し詳しく見ていこうかと思います。

せっかくですので、モデラー歴の長い方でも実は気づいていないような内容にも触れておこうと思います。
今後、いろんなカラーに挑戦したい!そんなあなたのためのLessonとなります。

また、この塗料調色をマスターすることで、自身が必要とする色(カラー)を作り出すことが可能になります。

それでは塗料の調色方法をシミュレー
ョントレーニングしていきましょう。







■塗料の種類紹介(復習も兼ねて)




調色のお話に入る前に、塗料の復習をしておきましょう。
模型用(ガンプラ)の塗装には、「塗料」と「薄め液」が必要と学んだかと思います。
そして、塗料には「水性塗料」と「ラッカー系塗料」や「エナメル塗料」があることも学びましたね。
さらにそれぞれに「専用の薄め液」がある、と、ここまでは宜しいですね?

さて、貴殿もいまや中級者です、新しい塗料にも触れておこうかと思います。
クレオスMr.カラーの塗料については塗料基礎編で述べたので、違う種類をご紹介しましょう。




↑ガイアノーツの「ガイアカラー」(ラッカー系塗料)です。
マニアックなカラーも多く、濃度もそこそこに塗料の食いつきや発色も良い塗料です。
当サイトを始めたくらいに(10年以上前になりますが・・・)突如あらわれた塗料メーカーです。
今ではご存知の方も多いですが・・・最初はこのメーカーなんだろう?と思ったものです。
現在は塗料だけではなく、いろんなツールも売りだしています。
これがまた侮(あなど)れないなかなかに良い塗料でして。
いまや多くのエースパイロットが愛用している塗料と言っても過言ではありません。
もし使ったことがないのであれば一度使ってみると良いでしょう。
たちまち心奪われること間違いないでしょう。

ガイアカラーのもっとも強力なのは、そのラインナップ。
専用の各薄め液やツール、さらには使い勝手の良いサーフェイサーなど意欲的なものが多い。
というか使うなら”もうこれしかない”そんなツールもたくさんあります。






↑薄め液だけでも多用な種類があります、筆に特化したもの、匂いを抑えたもの、発色に気を使ったものなどなど。
一度、貴殿にあったものを調達するのも宜しいかと思います。
いつも使っていたクレオスのものとはまた違った感触を受けるかと思いますよ。






     

↑「通常の薄め液」・「筆用のブラシマスター」・「臭気緩和モデレイト」・「金属向けメタリック」の薄め液です。








↑次に「フィニッシャーズ」(ラッカー系塗料)です。
フィニッシャーズは主にカー(車)モデル用に開発された塗料を扱っているメーカーです。
カーモデル用ということで、塗装後は新車が納入したかのような素晴らしい発色が特徴。
溶剤も他社メーカーよりも強力で非常に濃厚な感じを受ける。
このフィニッシャーズ塗料には専用の薄め液「ピュアシンナー」が必要になります。
*他社の薄め液とは塗料の相性が悪いことがあるので注意しましょう。





↑フィニッシャーズカラー専用の薄め液「ピュアシンナー」です、ツヤッツヤに仕上がるのが特徴。
発色が良くなるのはこの専用の薄め液「ピュアシンナー」の影響も大きいのではないかと思います。
エアブラシ用となっていますが、筆で使用することも可能です。
塗料の濃さと、入手しにくい点や、エアブラシに特化しているため若干ベテラン向けの塗料になります。
価格も高く少し扱いが難しいため、人を選ぶ塗料でもあります。
使いこなせば恐ろしい戦果を発揮する塗料でもあります。







↑フィニッシャーズ塗料を使う場合「ピュアシンナー」は必ず一緒に購入しておいて下さい。




他にも「ファレホ」や「シタデルカラー」などもありますが、
この2つ「ガイアカラー」「フィニッシャーズカラー」も頭に入れておきましょう。
現在のガンプラ塗装等でもよく使用される主流の塗料かと思います。


それでは本題に進んでいきましょう。









■塗料は他社メーカーと混ぜて良いのか?




まず最初に、塗料を混ぜる場合は原則として同じメーカーの塗料を調色として使用しましょう。
これはあくまで同じメーカーの塗料の方が調色する上で都合が良いからです(当然そのように開発されています)。
もともと各社、他社の塗料と合わせて共同開発しているわけではないためです。
例、
クレオスMr.カラー+クレオスMr.カラー
ガイアカラー+ガイアカラー
フィニッシャーズ+フィニッシャーズ

など

これは同一メーカーの方がもっとも相性が良いためです。
これが原則となります。

さて、例外です。

実は他社と混ぜても良いとされているカラーもあります。
例、
クレオスMr.カラー+ガイアカラー
クレオスMr.カラー+フィニッシャーズ
ガイアカラー+フィニッシャーズ

です。
うん?これって全部他社の塗料と混ぜても良いんじゃないの?と思いますよね?
そうです、混ぜても良いです。←

これは他社のメーカーのものと混ぜても良いですが、”相性が悪いことがある(自己責任)”。
というだけのことです。

実際にクレオスのMrカラーとガイアカラーは混ぜてもあまり影響はありません、むしろ相性は良いです。
逆にフィニッシャーズも混ざることは混ざるのですが、各社の薄め液との相性が悪いことがあります。
フィニッシャーズ塗料は専用のピュアシンナーと相性が良いため、他社の薄め液と相性が悪いことがあります。
あくまで私の経験上ですが、そのように感じました。*もちろん、ごく少量等であれば問題ない場合もあります。


このように調色するには自由ですが、相性が悪いこともある。
あくまで自己責任であることを理解しておきましょう。

おっと、「水性塗料」と「ラッカー系塗料」を混ぜても混ざりませんよ?
おやおや?「エナメル塗料」と「ラッカー系塗料」も混ざりませんよ?
ちょっとお待ちなさい、「水性塗料」と「エナメル塗料」なら・・・とかそんな考えはお止しなさい。

そもそも種類が違うためです、ここでは説明しませんからね?
「水性塗料」・「ラッカー系塗料」・「エナメル塗料」の違いが分からない方は、塗料基礎編に戻ってやり直しましょう。




原則として、塗料は同じ種類、同じメーカーがもっとも調色する上では相性が良い。
これは覚えておきましょう。








■調色をイメージする。




それでは実際に塗料を混ぜてシミュレーショントレーニングしていきましょう!
ここに「紫色の塗料(*単色)」を貴殿のために用意しました。

*単色=販売されている塗料そのまま、混ぜてない塗料、一色だけの混じりっけのない色。




↑クレオスのラッカー系塗料「パープル(紫)」です、誰がどう見ても綺麗そうな紫色ですね。
一つ140円前後で購入が可能です。
唐突ですが、この塗料持っていますか?
持っていないなら、この塗料の色である「パープル(紫)」色を作ってみましょう。
おっと、その前に。

Q,紫色は何色と何色を混ぜれば良いでしょうか?

考えてみてください。

かつて、貴殿も士官学校時代に美術や図工の時間に絵の具を使って画を描いたことがあるかと思います。
その際に絵の具で”必要な色を作り出すために調色していたはず”です。
模型の塗料も絵の具の塗料も調合方法(色を作る方向性)は原則として同じです。

黒に白を混ぜれば(調色・調合)=灰色になります。

このようにどの色とどの色を調色すれば、どんな色になるかをまず想像(イメージ)することが重要になります。
話がズレましたが、Q,紫色を作るには何色と何色を混ぜれば良かったか?でしたね。

A、一般的に赤と青を調色すれば=紫色になる。

です。

こうして調色の(色を作り出す)イメージを作っていきましょう。









■調色の道具持ってますか?




それでは、「赤」と「青」を混ぜて紫色を作る準備をしましょう。




↑クレオスのラッカー系塗料「レッド」と「ブルー」の塗料(各単色)をまたまた貴殿のためにご用意致しました。
これらを使って、紫色を作ってみましょう。







↑先ほどのクレオスの「パープル(紫)」色をイメージして下さい、紫色ですよ。
ちょうど、赤と青のどちらの塗料も半々(1:1)くらいの量を混ぜれば良いでしょう。

比率がイマイチ分からない場合は、どちらか薄い色の方に濃い色をほんの少しずつ足していくと良いです=調整しやすい。
(*濃い色の方が色が強くなかなか混ざらないことがあるためで、薄い色の塗料を無駄にすることがないからです。)

このようにどちらの色をどれだけ混ぜるかの比率も考える必要があります。
*今回は赤と青なので色の濃さはどちらも同じくらい、よって比率はどちらでも構いません。
実際に調色する場合はこの辺りも想像・イメージすることになります。


では、混ぜていきます。
おっと、半々(1:1)だからと瓶から瓶へいきなり塗料を流し込もうとする人は誰ですか?

調色は基本的には塗料皿などで塗料を少しずつ出しては混ぜ、様子を見ながら行っていくものです。

よって、いきなり瓶から瓶へ放り込むことがないように注意して下さい。
(*どうしていいかよく分からない初心者はよくやります。)

塗料基礎編で塗料の使い方は説明したはずですが、簡単にもう一度復習しておきましょう。
塗料を扱う上で欠かせない道具がいくつかありましたね?

そうです、「塗料皿」と「撹拌棒」です。






↑もう持ってますよね・・・持っていないならば、今すぐ買って来て下さい。
今すぐです。←




   


この2つがないと調色はスムーズに行えないどころか今後塗料を扱うことすら困難です。
塗料瓶の塗料は基本的に何度も使うことを想定しています、当然保存状態が良ければ何年でも使えます。
一度でも混ぜたり汚れたりすれば、その色はもう元の塗料(単色)ではありません。
そうならないために、「塗料皿」に必要な分量だけを取り出します。
また塗料は分離しやすいので「撹拌棒」でしっかりかき混ぜてから使用します。
「撹拌棒」で調色する比率を調整することも可能です。(例、撹拌棒で滴る量2滴を加えるなど。)

例えば、塗料皿に撹拌棒で赤2滴、青2滴取り出します、これで比率は立派に半々(1:1)になりますね?

このように「塗料皿」に「撹拌棒」で塗料を落とすだけで調色が出来てしまいます。

また「撹拌棒」は何本持っていても困りません。
間違っても今さきほど塗料瓶に突っ込んだ「撹拌棒」を拭き取りもせずに違う塗料瓶に突っ込んだりしないように!
何度も言いますが、元の塗料は汚さないのが原則です。
拭き取ったり掃除するのが面倒な場合は「撹拌棒」を何本も用意しておくと手っ取り早くて良いということでもあります。



最終的には一つのガンプラを塗装する際、塗料を10色以上使うことはよくあることです。
塗料皿や撹拌棒はたくさん持っておくと便利です。


「塗料皿」と「撹拌棒」、この2つは必ず購入しておいて下さい。








■調色した色を見てみましょう。




さて、注意点はすべて述べました。
これで塗料瓶から塗料瓶へダイブする行為は防げたかと思います。←調色初心者はとにかくやるw
今度こそ「赤」と「青」を調色して紫色を作っていきます。



それでは調色した色を見てみましょう。




↑赤と青を調色した「紫色」とクレオスの単色「パープル(紫色)」です。
(*筆塗装です。)




ご覧いただけただろうか・・・。




実は、貴殿のためにあえて少し意地悪をしました。←






↑想像していた紫色とまるで色が違うじゃないか!これじゃ茶色だ!と思われるかと思いますが、
これも立派な「紫色」(*どちらかというと葡萄やナスのような紫色)です。


貴殿は”勘違い”をされているのです。
最初に見た「パープル(紫色)」を他の単色と単色を合わせれば簡単に調色で作れるものだと。






↑この「パープル(紫色)」は綺麗な紫色になるように入念に開発し、色味を演出し、数ある紫色の中の一つとして作られたもの。

その色味や発色は単純に「紫色」として調色してマネ出来たものではないのです。



では、どうやって目的の色に合わせて調色をすれば良いのか・・・。



それでは”塗料の本質”に迫っていきましょう。
長いこと塗料を使っている人でもなかなか気付いてくれない点でもあります。
塗料とはどういうものなのか、探っていきましょう。











■「塗料」を理解する。




クレオスの単色「紫色」は綺麗だったのに、調色した紫色はなんであんな色なんだ・・・。
と思った方が多いことでしょう。
まず、塗料瓶に入っている「塗料=単色」を理解する必要があります。
塗料とは・・・いくつもの顔料や添加剤を事細かく調整して”もっとも綺麗になるように調整された(完成された)塗料”なのです。
一見ただの「紫色」=「単色」ではありますが、この紫色も上記のようにいくつもの顔料や添加剤で調整されて作られています。





よく分からない貴殿のために、恒例のあえて分かりやすい?図を用意致しました。



↑各塗料は様々な顔料や添加剤によって構成されています。
例えば、単色「パープル(紫色)」がこういう構成であったとしましょう。(*あくまでイメージです。)
いくつもの顔料と添加剤を上手く調合し、もっとも綺麗になるようにプロが調整した塗料(完成された塗料)になります。
これが「塗料」なのです。




それでは「赤」と「青」の塗料の構成も見てみましょう。





↑「赤」です。当然ですが、「紫」で使われている顔料とも違っていますね。






↑「青」です。当然ですが、使われている顔料や量もやはり違いますね。



要するに、




↑「調色した紫」です、赤と青で使われている顔料が混ざることで単純にこのようにたくさんの顔料が混ざります。
(*あくまでイメージです。)







↑先ほどの画像、単色として販売されている「紫」と比べてみて下さい。
使っている顔料や量も違うのに同じ色になるわけがないのです。
(*実際にどういう顔料がどれだけ使われているかまで私は存じ上げません、あくまでイメージです。)




これらから、
販売されている塗料=単色の色を手持ちの塗料で作り出そうとすることは非常に困難である。
(*もちろん、最初から似たような色を持っていればそれに近い色を作ることは可能です。)


また、先ほどから「赤」と「青」を混ぜた時のように、塗料は混ぜれば混ぜるほど・・・鮮やかさを失っていきます。
思ったような色にならないため色を少しずつ足していけばいくほど、
その想いとは逆にどんどん鮮やかさを失っていき、くすんだ色・目的とは違った色になっていくのです。


そういった経験などありませんか?またそのような経験を今後することでしょう。

ここで学んで欲しいのは、「販売されている塗料=単色」がいかに優れた色であるか、という点です。
プロの目利きで作られもっとも完成された色、それが「塗料」として販売されているものなのです。

調色するとは・・・プロが完成させた塗料の色を、色の素人があえて汚してまで作る自己満足の色。
と言っても過言ではないのです。



稀に「単色はつまらない・味気ない」とか、「塗装するのに調色しないとか、モデラーじゃないだろw」とか、

”そもそもなぜ調色をするのか”・”塗料”という原点すら分かっていないパイロットもたくさんいらっしゃいます。

単色はその辺のモデラーが調色で作り出す色よりも”遥かに綺麗で発色の良い・美しいもの”なのです。




このトレーニングを受けている貴殿なら、もうご理解いただけたかと思います。
塗装を始めると「調色をしなければいけない」とか「今回10色くらい混ぜたんだぜ(ドャ〜)」
などと言って事の本質「塗料」を理解していないパイロットも実は多いのです。
決して「販売されている塗料=単色」は悪いものではなく、それこそ素晴らしいものであることを理解しておきましょう。






↑単色をそのまま使用したり、調色を最小限にしても綺麗な塗装は可能です。
むしろ、その発色は素晴らしく下手な調色よりも美しい色を表現することが可能です。
*調色しなければ・塗料を混ぜなければ死んでしまうことはありません。←

わざわざ遠回りしたのはこのためです。

調色はしなければいけないもの、ではありません。
「販売されている塗料=単色」の美しさに、まずは気付いて下さい。
エースパイロットほど、これらに気付いているものです。

*模型やるなら調色するもの、たくさん混ぜているという点だけで、それが工作・塗装だと勘違いしているのです。

塗料の扱いが上手い人ほど、無駄に混ぜ込んだ調色などはしません。





さぁ、次へ参りましょう。







■簡単に調色をする方法





さて、「塗料」の実態が分かってきたところで、調色の話にまた戻りましょう。
今回はやたらと話があっちこっちしますが、”調色”としてはすべて同じ項目のお話ですので、頑張って理解していきましょう。

・塗料は混ぜれば混ぜるほど鮮やかさを失っていく・くすんでいく。
・「販売されている塗料=単色」は素晴らしいもの。


この2つは理解していただけたかと。
そして学んだこれらを活かして調色していきます。

それではシミュレーショントレーニングとして、実際に調色していく事例(簡単に調色をする方法)を見ていきます。
なんだか難しそうだな・・・結局、どうやって調色していけばよいのか。。。
と悩んでしまうものですが、一つ簡単に調色・目的の色に辿り着く方法を見ていきましょう。

これで貴殿も簡単に迷走することなく調色が出来るようになるはずです。





↑つい最近作った改造フィギュアで(ガンプラじゃなくて)申し訳ないのですが。。。
figma「遠坂凛 アーチャーコスver(なんちゃって改造)」です。
(*撮影上明るくしてあります、本来の色はもう少し暗く濃い色をしています。)







↑元はこちらのフィギュアを参考に素体のfigmaを改造・塗装したものとなります。
(*発売前に作ったのでフィギュアの実物は見ていません、あしからず。。。)

それでは調色の事例をシミュレーショントレーニングしていきましょう。
単純に黒や赤で構成されているカラーなので、それほど色を選ばないようにも思えますが、
これは・・・何色なのだろう?という箇所が一つ、”胸部”・”首周り”・”首元の模様”の色です。

灰色?茶色?緑っぽい?

このようによく分からない色を再現しなければならないこともあります。
ここで実際に調色していく事例としてみていきましょう。


@まず最初に”ベースとなる色”を探します。
自身が求めている色・再現したい色に”もっとも近い塗料を探し買って来る”のです。



塗料を多く扱っている模型屋さんへ行けばたくさんの塗料があると思います。
まずはもっとも近い色である塗料があるかどうか探してみて下さい。
(もちろん手持ちにそれらの塗料があるなら、それでも良いです。)
塗料の蓋や塗料の底などを目視で確認し、だいたいこの色だろうと検討をつけて下さい。
クレオスの塗料だけでもそれこそ500種類くらいあります。
似たような色がない・・・とはいえないと思います、必ず近い色はあります。
買ってきた塗料が微妙に違った色でも大丈夫です、そもそも調色しますのでそれほど難しい結果にはなりません。






↑そうこうしていると見つけました、クレオスの「灰緑色」(ラッカー系塗料)です。
検討のつく色から探していくと良いです、最初にイメージした灰色・緑・茶色などに絞ればそれほど大変でありません。
*もちろん、他の色がベースになったものでも良いです。

Aそして最終的にどういう色にするのか考えます。
フィギュアでは撮影上暗く写っていたり、グラデーションやウェザリングがかっていたりします。
figmaでは単純なカラー(明るい分かりやすい単色塗装)がほとんどなので、それに近い単純な色に仕上げたい。
(*胸の部分だけやたらと凝った色にして再現しても意味がないのです、他のfigmaとの共存も必要。)
買ってきた「灰緑色」は少し緑が強めの明るい色なのでもう少し暗くしよう。

フィギュアの色ではなんとなく茶色か灰色にも見える・・・茶色はグラーデーションのせいか撮影上の暗さかもしれない。
では無難な「灰色」を混ぜて調整しよう、あまり暗くしすぎるのもなんだろうから明るい「ニュートラルグレー」でいいだろう。

「灰緑色」+「ニュートラルグレー(少量ずつ加えては混ぜ、様子を見て決めていきます。)」

今回は単純な色で良かったので、調色はこれで終わりです。



このようにベースになる色さえ決まっていれば、

Bあとは自身が最初にイメージした色などを使って色の濃淡や明暗を調整するだけで簡単に色を作ることが出来ます。




他にも、
もっと濃くしたいのであれば同色の濃い色を少し足せば色身を変えることなく濃くすることが可能です。
またもっと薄くしたいのであれば逆に同色の薄い色に、買ってきた同色の色を少し足すことで再現できます。

少し赤みが欲しいなら少し赤系を、濃い赤が欲しいのであれば茶系でも良いです。
少し青みが欲しいなら少し青系を。

単純に明るくしたいなら白を、もっと暗くしたいなら黒や灰色を。

このように何色も足す必要はなく、ベースの色さえ決まっていれば(2〜3色もあれば)目指す色は作れてしまいます。

そして鮮やかさを失うことなく、塗料(単色)の良さを活かして調色することが可能です。
手持ちの塗料でなんとか再現しようとすると、ベースの色が決まらず、たくさん混ぜたり、迷走してしまったりします。


@まずはベースとなる色を探す。(必要であればためらわず買って下さい。)
A最終的にどういう色にするかイメージする、他に何色が必要かなど。
Bイメージした色等をほんの少し使って明暗・濃淡の調整をする。(2〜3色の調色で終わる)


これだけでほぼ調色は出来てしまうのです。
また調色する際は、通常であれば最終的に2〜3色で十分というのがほとんどです。
4色以上混ぜると鮮やかさを失う傾向が強く、より顕著に現れます。


逆に、汚し塗装をしたい場合には何色混ぜても良いです。
なぜなら鮮やかさを失いくすんでいくのは汚し塗装では問題にはなりません。

むしろ汚れている色の方が汚し塗装にはもってこいだったりしますから。


このように調色は汚し塗装など明確な理由がなければ、通常であれば2〜3色で十分です。
あまり根拠もなしにたくさんの塗料を(無謀に)混ぜすぎていると、

調色に迷走しているのかな?←塗料のこと理解してるかな〜
”奇跡の色”を作りたかったのかな?←二度と作れない。

と思われてしまう場合もあるので注意しましょう。
(*初心者はとにかく混ぜたがるので注意!)



また、たくさん混ぜてもメリットは正直あまりないです。
なぜかと言うと・・・ガンプラは動かすことができます、可動するのです。
動かせば塗料は剥げてしまいます、全塗装でもしようものなら今後リタッチも必要になることが多いです。
その時に、同じ色が作れない・調色の把握が出来ていない、というのは死活問題だからです。
混ぜすぎて比率が分からない=もう二度と同じ色が作れない、というのは何の自慢にもなりません。

せっかく作った模型がそれで台無しになってしまうのは勿体無いと思いませんか?
*2〜3色程度の調色で色は作れますし、リタッチする際もすぐに対応が可能です。

塗料をたくさん使って混ぜてるとカッコよく見てもらえるんじゃ・・・というのは幻想です。
後先のことを考えていない、塗料の性質を理解していないともいえます。



たくさん混ぜるな・・・ということではなく、無計画な混ぜ方はやめましょうという話です。
たくさん混ぜる必要がある場合、
細かくカラーレシピを記載しておいたり、スペアボトルに入れて保管しておくことも時には必要ですよ。








■やり方次第でいかようにも・・・色は作れる。




調色の流れはだいたい理解出来たかと思います。
@ベースとなる色を探す。
A最終的にどういう色にするか考える、混ぜる他の色をイメージ。
B他の色を使って濃淡や明暗の調整をする。

でしたね。

こうやって工程を辿れば間違った色になることは少ないかと思います。
そして、出来るだけ発色の良い色にしたい・鮮やかさを失いたくない場合は、

もとから発色の良い塗料を選択して使いましょう。

赤みを足す場合、青みを足す場合は、より発色の良い色を選択することで鮮やかさを失うことを軽減することが出来ます。
クレオスであればGXカラーなどが発色が良いですね、これらも積極的に使っていきましょう。






↑さて、こちらはクレオスのマゼンタ「色の源」という塗料です。
これは原色でもあるため、ちょっと純粋に赤みや青みが欲しいという時に鮮やかさをキープしつつ綺麗に混ざってくれます。
調色をするために作られた純粋な色(純度の高い顔料のようなもの)です。

現在クレオスの「色の源」には、マゼンタ・シアン・イエローがあります。
そういえば、マゼンタとかシアンとか・・・どこかで聞いた色の名ではありませんか?
そうです、家庭用プリンターのインクがこんな名前でしたね?
家庭用のプリンターは3色程度しかないのに、あらゆる綺麗な色を作り出すことが出来ます。
これをイメージして下さい。





   



色の世界では、”色の三原色”や”光の三原色”なんて言いますが、ここではそこまで理解しなくとも結構ですw
「3色あれば、いろんな色が作れます」という意味です。

そして、純度の高い原色ということは・・・







↑これらを利用することで、あらゆる色を作り出すことも可能なのです。
*プラ棒が単色のパープル(冒頭のもの)、塗料皿が調色で作り出したパープル。
冒頭(単色の紫色を作る)でいじわるな調色をしましたね?赤と青を足せば紫色になる・・・とw
当然そんな単純なものではないのです。
塗料を理解していれば(やろうと思えば)、調色でそれに近づける(似せる)ことは可能です。








↑使ったのはこちらの塗料。

マゼンタをベースに+シアン+クールホワイト極少量(*どれも比率はとてもシビアで数滴単位の微調整が必要です。)

長いこと塗料を触っているとこれらも感覚で出来るようになります。(モデラーはニュータイプみたいですねw)
塗料をちゃんと理解することで、”それに近い色”を作りだすことも可能なのです。
(*もちろん、色を似せることは出来ますが販売されている塗料のようにはなりませんよ?あしからず。)


「色の源」はどんな場面でも使用できます、綺麗な色を保ったまま濃淡や明暗などの調整にも、色のベースにも使用可能です。
きっと、貴殿の力になってくれることでしょう。

通常の塗料では色が混じりに混ざり鮮やかさを失っていきます。
ですが、色の原色や発色の良い塗料を使うことでそれらを軽減させることも可能です。
塗料を理解することで、本当の意味での調色が可能になります。
混ぜ方はいくらでもあります、自身でいろいろ試してみるのも良いでしょう。


これらを理解することで貴殿にもきっと理想の調色が出来るようになると思います。








■塗料はどんどん増えていく。



調色を進めていくと、どんどん塗料が増えていきます。
塗装すればそれだけ塗料が増えていくわけですから、当然です。
長いこと塗装していると、それこそ塗料瓶100〜200は軽く超えることもあります。。。

そこで、そろそろ塗料瓶の数が増えてきたな・・・と思ったら自身で塗料を管理するようにして下さい。
以前のトレーニングでガンプラの箱に塗料を入れたりしていましたが、いずれ限界が来ます。
何らかの塗料置き場を作ってあげると良いでしょう。

@埃をかぶらない・かぶりにくい
A塗料の色を把握しやすい
B今後増えても拡張性がある

これらがオススメです。
AとBはともかく、@は今後必須になってきます。
私はモデラーとは、”自身”と”埃”との戦いだと思っています。
うん?w
と思われるかもしれませんが、とにかくモデラーであれば将来は”埃”と戦うことになります。

そう、塗装したパーツに”埃”が付着することで・・・(-_-)←
これを避けるためにも埃をかぶらない環境の方が良い、とだけ申し上げておきます。

もちろん、どんなものを利用しようが貴殿の勝手ではありますが。←
多くのパイロットたちも自身で何らかの塗料瓶の管理方法をもっています。
ホームセンターや百均など、また自身で棚などを自作する方もいるでしょう。

私は面倒くさがり屋でもあるので、塗料瓶の管理には販売されているクレオスの収納ケースを使っています。





↑クレオスの収納BOXです。





     

他にもいろいろなケースがあるのでご自身で探されると宜しいかと思います。






値段の割にチープで全部収納すると重さで開け閉めもしにくいというデメリット付きですが、保管には十分。
拡張性も高く収納する塗料瓶やツールも選ばないし、付属のシールでも貼れば一目で見分けも出来ます。
”埃が入りにくい”のが一番のポイント、シンプルなダンボールデザインなので部屋の隅っこに置いても目立たない。

これらが採用の決め手です。

もちろん百均でラックなんかを買って来ても良いです。
なるべく開放型のものより埃をかぶらないようなデザインを選ばれた方が宜しいかと。





塗料が増えてきたな・・・と思ったら塗料瓶の整理もしてあげましょう。
*まだ使ってもいないような塗料があるのに、同じ塗料を二つも買ったりしてませんよね?(吐血)



軍法会議ものですよ。←






■スペアボトル持っていますか?



調色に慣れてきたら、いくつかスペアボトルを買っておきましょう。
空の塗料瓶なので、値段も100円以下です。




↑よく使う色を予め作っておいたり、ついつい作りすぎてしまった塗料を捨てずに入れておくことも出来ます。
塗料は無駄にしない、という点でもスペアボトルは何かと役に立ちます。
途中で作業を中断したい時などにもとりあえず入れておけば塗料がカビカビになることも防げます。
塗料基礎編でも述べましたが、使い勝手が良いので是非いくつか手に入れておきましょう。



   



エースパイロットになればなるほど、スペアボトルはいつもお世話になるものです。










■調色のまとめ



・結局は自己責任だから何と混ぜても良い(・∀・)←マテ。
・「塗料皿」と「撹拌棒」は必須(´・ω・`)
・塗料の仕組みを理解しておく=単色舐めんなょ〜\(^o^)/
・調色はベースになる色を選ぶ、あとは調整程度=2〜3色程度の調色で十分な性能だぞ(`・ω・´)
・塗料瓶増えたらちゃんと整理しとこうね(^ν^)
・スペアボトル買っておこう(-ω☆)キラリ
・人と塗料は分かり合える←NEW





長くて読んでられない貴殿のために7行程度でまとめてみました←




■最後に(終わり)



今回は「塗料の調色」について学んでみました。
調色といっても様々、どのように混ぜようとも、どのような色を作ろうとも貴殿の自由。
あくまでここで見たものは調色の参考程度、これから調色を行う貴殿のサポートをしたに過ぎません。
色を混ぜる、色を作る、色の見方というのは実はとても奥の深いものです。
家庭用のプリンターなんかも参考になりますね、たった3色程度しかないのにあれだけの色を作り分けるのですから。
実に奥が深いものです。

貴殿も塗料で調色をして、いろんな色に触れてみて下さい。

ご感想などありましたら「G-SOLDIER ADVANCE」のBBSやアンケートなどに書き込んでやって下さい。
量子演算コンピューターのNealが喜びます(笑)















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