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■「G-SOLDIER ADVANCE( ジーソルジャーアドバンス)」です。当サイトのガンプラ講座です、ガンプラのヤスリ工作(前編)を紹介しています。

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LESSON 9「ガンプラのヤスリ工作(前編)」

LESSON 9 「ガンプラのヤスリ工作(前編)」








(ガンプラのヤスリ工作 前編)


量子演算コンピューター「Neal」です。
ここでは初級編として、ガンプラを加工するための工程(ヤスリ知識)をシミュレーション・トレーニング致します。
既にLesson8をクリアーした方の講座となります。
このLesson9で、今後の戦いに備えた基礎知識を培(つちか)っていきます。

さて、ここでは
ヤスリ工作について学んでいきます。

それではガンプラ製作の上でも最重要項目の一つである
”ヤスリ工作”始めていきましょう。







■ヤスリとは工作活動の基礎である



ヤスリで磨く、削る・・・そう、それはまさに”工作員活動”のようなもの。
己の手で磨く削る、誰の力を借りるわけでもない
孤独な戦いでもあります。
要求される忍耐力・精神力は半端ではありません。
見えない部分にこそ、多くのエネルギーと力が注がれていることを学んでいただきます。
派手さもなければ、誰にも知られることもない孤独な戦いとなることでしょう。
この工作活動を正しく行うことで、戦術の幅も広がりその効果は後に絶大なものとなる。
まずは多くの情報を集め、今後の任務を成功へと導いて下さい。
初心者編の山場が
デカール貼りでした、初級編の山場がこのヤスリ工作となります。
塗装の前にこのトレーニングを習得しておくことで、後に飛躍的な能力の向上が期待できます。
厳しいトレーニングとなりますが、気合を入れて行ってください。

それではマスターしていきましょう。







■なぜヤスリを使うのか?



今回はヤスリの使い方を学んでいきます。
このトレーニング通りにやれば、なんら難しいことはありません。
通常、ガンプラを作るだけであればヤスリは必要ありません。
*現在のHGやMG等のガンプラはそのように出来ています。
しかし、ヤスリ工作をマスターしておくと、より一層ガンプラを引き立てることが可能です。
またこのヤスリの知識を得ておくことで、日曜大工(DIY)や他の趣味に活かすことも可能です。

それでは、どのような工作工程があるのか、なぜヤスリが必要なのか、詳しく見ていきましょう。






■本来の形に近づける

↑画像のようにヤスリ工作を行うことで、ガンダムタイプの頭部にあるブレード等をシャープにすることができます。
同様にソード類を尖らせて鋭利な形にすることも可能になります。
現在のガンプラは安全規格上(ケガをしないよう)、あえて尖った部分は丸くなるように加工されています。
そのため、このようなヤスリ工作で本来の機体の姿に近付けることができるのです。
頭部ブレード部や刀剣類をシャープにする定番の工作となります。







■綺麗なパーツを作る

↑こちらはよくあるビームサーベルの柄の部分となります。
”真ん中にまっすぐ盛り上がったライン”があることが確認できますか?
これを
パーティングライン(*)といいます。
*パーティングライン・・・ガンプラのパーツを生成する際に盛り上がってしまう金型の構造上どうしても出来てしまうもの。

このパーティングライン部分をフラットに処理することで、より綺麗な姿をしたパーツを作り出すことが可能です。
パーティングラインはキットの見栄えを左右するため、こちらもヤスリ工作で処理する定番の工作方法となります。







■様々な効果を作り出す・次の工作へのステップ

↑こちらはMSの上腕部分に当たるパーツです、複数の面によって構成されていることがわかりますね。
これらの面を
”全てしっかり研磨する”ことで下記の効果が表れます。(↑の画像は研磨後です。)

*バリ処理 *ヒケ処理、*面出し、*エッジを出す、*表面処理(下地作り)、*塗料の食いつき(バインダー効果) 等。

*バリ処理
・・・パーツの縁(ふち)部分に、綺麗に切り取られずに薄くはみ出したまま残ってしまっている部分の処理をいいます。
*ヒケ処理・・・一見フラットに見えるパーツの表面は実は凸凹している(窪んでいる)これをフラットに処理することをいいます。
*面出し・・・面出しとは、一つ一つのパーツの面を綺麗に磨いて整えること。ガンプラのパーツは安全規格上少し丸くなっている。
*エッジを出す・・・エッジはパーツの角などをしっかりと尖らせる(鋭角にする)こと。                   
*表面処理(下地作り)・・・主に塗装をする際、あらかじめしっかりとした下地(綺麗なパーツ面)を作っておくことをいいます。
*塗料の食いつき(バインダー効果)・・ヤスリで磨いた部分に塗料やサーフェイサー等が染み込み、塗料の吸着を安定させる。  

それぞれの名称(模型用語)については決まった定義もないので、こういった用語があるのだと理解しておけば十分です。
*例、面出しも表面処理も同じようなもの(*ヤスリで磨いて面を整えること)
*例、バインダー効果は厳密にはサーフェイサーなどを使うことで塗料を吸着させて安定させること。(*塗料の食いつき)

しっかりと表面を磨くだけでこれらの効果を生み出す事ができます、これがヤスリ工作の重要な部分でもあります。
そして、これらは主に”塗装作業をする前に行う作業”となります。
塗装する前に行うことで、塗装後にも綺麗な表面パーツを維持し、塗膜も丈夫(塗装剥げ防止)に仕上げることが可能となります。







■ツヤを消す効果・ツヤ(光沢)を出す効果

↑ヤスリでパーツを磨くことでツヤを消す効果もあります、通常のパーツは光沢(ツヤ)や半光沢(ツヤ)で出来ている。
画像はクリアーサーベルをヤスリで磨き、ツヤを消した状態です。
ヤスリで磨くと表面に傷が付きますよね?
この傷が付くということ自体が、”ツヤを消す”ということになります。

もう少し分かりやすく説明しましょうか(笑)
ツヤがあるかないかは、人間の目(脳)が錯覚を起こして見ている(光が反射しない等で認識している)。







■表面が綺麗でフラットなものを見ると、”ツヤがあるのだ(光沢)・光が反射する”と思って見ています。
(右画像のカラーは、灰=パーツ 黒=パーツの表面、と思って下さい。)



逆に、




■表面に傷がついていると、パーツがフラットであっても”ツヤがないのだ(つや消し)・光が反射しない”と思って見ているのです。
(右画像のカラーは、灰=パーツ 黒=パーツの表面、と思って下さい。)





さらに分かりやすく説明してみましょうか(笑)






↑通常のガンプラパーツは少しテカテカしていますよね?(上の画像は未加工のパーツ。)
これにツヤ消しスプレーを吹きかけると、ツヤが消えますね。
パーツは無加工、ヤスリで磨いて表面に傷をつけているわけでもないのに、なぜつや消しスプレーでツヤが消えるのか・・・。







↑それでは、上の画像を見てみましょう。
つや消しスプレーの
目に見えないほどの細かい粒子がパーツに付着することでパーツの表面をあえてデコボコとさせます。
デコボコしている→傷がついている(光が反射しにくい)=”ツヤがないのだ”、と目が認識するのです。

ヤスリで磨くのも、つや消しスプレーでツヤを消すのも、実は同じような効果(目の錯覚を利用したもの)なのです。




では、ツヤを出すにはどうすれば良いでしょう?





↑こちらも先ほどのツヤのある画像と同じこと。
(灰色=パーツ 黒色=パーツの表面・・・ヤスリで磨き傷(段差)を極力なくすor光沢スプレーの塗料でコーティング。)

傷のある部分やデコボコしている部分を極力なくせば良いのです(傷を埋める・コーティングするなど)。
光沢スプレーなどでコーティングすると、なぜ何もしていないパーツが光沢(ツヤが出る)になるのか。
波々とした塗料が傷やデコボコした部分を覆い(コーティング)するため、ツヤ(光沢)を出したように見せているのです。
よって、
■ツヤを出したければ・・・極力表面がフラットになるように傷を埋める(なくす)・光が反射するようコーティングする。
■ツヤを消したければ・・・極力表面に傷をつけてやる・傷をつけてデコボコとさせる・光が反射しないようにする。   

結局、何が言いたいのかと申しますと、
ヤスリで磨くことで”ツヤの状態を調節することができる”ということです。






↑ヤスリでツヤを消したクリアーサーベルとは逆に、こちらを見ていただきましょうか。
こちらはガンプラではありませんが(エアーガンですね)、トリガーの部分を見てください。
*トリガーとは3つの穴が開いているパーツ(銀色のパーツ)のことです。
もともとマットな(ツヤのない)金属パーツですが、私がこれをヤスリで磨くことでツヤ(光沢)を出したものです。
”鏡面仕上げ”といいます。(後に↓で紹介します。)
このように、ヤスリでツヤの調節をすることも可能なのです。
(*コンパウンドは使っていません、ヤスリのみ。)




少し難しかったかもしれませんが、
@ツヤのあるなしは、光の反射や人間の目の錯覚を利用した効果である、
Aヤスリでツヤの調節が可能である、
この2つをなんとなく覚えておけば十分です。

他にもゲート処理した部分(白化しやすい部分)を綺麗にヤスリで消す、
ウェザリング(汚し塗装)などでリアル感やダメージ表現をヤスリで削って出す、

などなど、その効果は多種多様です。
ヤスリ工作を行うことで、より様々な表現を生み出すことができます。
特に綺麗に作りたいと思うのであれば、このヤスリ工作を事前に学んでおくことが必要となります。







↑もちろん、当サイトのギャラリーの多くがこのような工作を経て作られています。
パーツ(ブレードなど)をシャープにするには・・・ヤスリで整える、が必要です。
合わせ目を処理するには・・・ヤスリで接着部分を綺麗に磨く、が必要です。
綺麗に塗装をするには・・・ヤスリで綺麗な表面処理、が必要です。

多くの作業がヤスリの工程を経ていることが分かりますね。
ヤスリの重要性も理解していただけるかと思います。

*画像は「旧キット+HGUC改造 1/144 ガンダムXディバイダー」
もちろん、改造する場合(パーツを切ったり貼ったり)にもヤスリは必須となりますよ。







■ヤスリの種類を知る(基本編)



それでは、実際にこれから使用するヤスリにはどんなものがあるのか。
ヤスリってペーパーのやつでしょ?それだけでなんとかなるんじゃないの?
なんて思っていませんか?(笑)
ここではしっかりシミュレーショントレーニングして、その種類をマスターしていきましょう。






↑まず定番なヤスリのツールといえば、こちらの
タミヤ「フィニッシングペーパー」
比較的どこのお店(スーパーのおもちゃコーナー)でも売っている安価なペーパーヤスリです。
「水研ぎ(*)」をすることもできるため、このフィニッシングペーパーだけでも十分すぎる戦力となります。
*「水研ぎ」・・・パーツを水に浸すなどして(文字どおり”水をつけて”)研磨作業をすること、削りカス(粉)が飛び散らないのがメリット。

ヤスリの「番手(*)」
は様々あるため、400番〜1000番くらいまで一通り揃えてしまうと良いでしょう。
*「番手」・・・400番(荒い)〜1000番(細かい)などのヤスリの目(粒子)のことで、数字が大きくなればなるほど細かい目となる。
粗い・細かいというのは、傷をつける効果が(粗い=大きくギザギザ 細かい=小さいザラザラ)、と理解しておくと分かりやすいです。

この
「水砥ぎ」「番手」の意味は、ここで理解しておきましょう。








また、ガンプラで製作する際に使用されるヤスリの番手は400番〜1000番が一般的です。
その他の番手(200番や2000番など)は特に必要ありません。







先ほども述べたように、ガンプラで使用するヤスリであれば400番〜1000番が一般的。
200番(かなり荒い)や2000番(かなり細かい)などは特に必要ありません。
↑の画像のように1200番〜2000番のヤスリは、よほどの作業
「鏡面仕上げ*」等をしない限りほぼ必要ありません。

*「鏡面仕上げ」・・・金属やクリアーパーツの磨き出し、カー(車)プラモに見られる非常に綺麗なツヤ(表面)を出す工作方法。

さっきやりましたね?w








↑タミヤの紙ヤスリはたくさん番手も揃っているので、一通り揃えてしまうのも良いでしょう。
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↑先ほども出てきましたね、もう一度見てみましょう。
こちらは私が愛用(カスタム)しているエアーガンです。(*法を遵守した外観のみのカスタムです。)
(東京マルイ ハイキャパ5.1 → ハイキャパNealカスタム)
私はガンプラだけでなくいろんな物をいじるのが好きでして・・・、トリガーが綺麗に光っているのがお分かりいただけますか?
本来はマット仕上げ(ツヤを消した状態)の金属パーツをヤスリで磨き出したもの
「鏡面仕上げ」となります。
ガンプラではあまり使う機会がありませんが、
「鏡面仕上げ」とは”鏡のごとく光らせる”こういった工作方法をいいます。
パーツをピッカピカにしたい場合に使う(これもヤスリで出来る表現方法の一つ)と認識しておけば良いでしょう。
このように極度のツヤ(光沢)を出したい場合には、
細かい目のヤスリ(1200番〜2000番、それこそ3000番や4000番以上)を使って磨くことが必要となります。







↑さらに細かい目のヤスリ、
クレオス「Mr.研ぎ出しクロス」もあります。
タミヤのようにペーパータイプではなく、メッシュタイプの(布などの生地に近い)ものとなります。
3000番まであるため、ある程度の磨き出しに使用することができます。
またカットもしやすいのが特徴。
ガンプラ製作には特に必要ありませんが、何か磨き出したい時にオススメです。






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「鏡面仕上げ」を目指したい方、また金属パーツを光らせたい方にオススメなのがこちら。
クレオス「Mr.ラプロス」です。
2400番・4000番・6000番・脅威の8000番まであります。
使い方はペーパータイプに近いので特に扱いには困ることもないでしょう。
徹底的に磨きたい、そんな時にチョイスしてみると良いでしょう。

またこれ以上を目指す場合は、細かい傷を消す
「コンパウンド*」による磨き出しをしても良いです。
*コンパウンド・・・クリーム状の液体で細かい傷を磨き傷を消す、光沢を出す、磨き出しの最終仕上げに使用されます。

コンパウンドにもヤスリと同様、番手と同じような扱いですので、粗目や細目、仕上げ目などがラインナップされています。
ただ、コンパウンドは扱いが面倒(クリーム状の液体を付けるため、後に付着した油分の徹底した洗浄が必要。)なため、
あくまでヤスリと同じようなものがあるのだ、とここでは理解しておけば十分です。





  

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↑クレオスから
「コンパウンド」もいくつもの番手で出ています。
よほど磨かなければいけないときは選択してみると良いでしょう。
*現時点では特に必要ないですが、こういうものもあるのだと理解しておけば宜しいかと。







KOVAX「耐水ペーパー」です。
定番のタミヤの紙ヤスリよりも値段は高いものの、硬質な紙で折り曲げてもなかなかヘタレ無い。
びっしりと敷き詰められた粒子で確かな研磨能力が人気の紙ヤスリです。
タミヤの紙ヤスリ以外で欲しくなったら
工業用の耐水ペーパーなどもオススメです。







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そうこうしていると、番手を揃えるために紙ヤスリはどんどん増えていきます。
ヤスリが増えてきたら・・・







↑保管用・収納用に
タミヤ「フィニッシングペーパーファイルケース」がオススメです。
タミヤの紙ヤスリも一通り揃えておくと安心します。
また他のメーカーのヤスリまで購入していくと、どんどんヤスリがほんとに溜まっていきます。
番手を探すのも一苦労することもありますので、何らかの保管方法を考えたいところです。







↑タミヤのケースを使えばごっそり収納させることが出来ます。
ちょうどタミヤのフィニッシングペーパー用のサイズになっているため、とても便利です。
タグによって番手の管理もしやすいので、面倒くさがり屋な貴殿にもオススメです。←
モデラーによっては全部一度にカットして番手ごとに保管したり、管理方法は様々です。
紙ヤスリ等が溜まってきたら何か収納方法を考えた方が良いでしょう。






さて、番手やペーパーヤスリなどについてはもう理解できたかと思います。
まだまだ続きますよ?←
現在、前編のちょうど半分くらいです。
それでは他の種類のヤスリも学んでいきましょう。







■ヤスリの種類を知る(スポンジヤスリ)



それでは次に
「スポンジヤスリ」を見ていきましょう。



↑こちらは
3M「スポンジヤスリ」です。
スポンジヤスリでは3Mが有名です、”MADE IN ENGLAND” なんて書いてありますね。
何もヤスリはペーパータイプのヤスリだけではありません。
スポンジで出来たヤスリもあるのです。
このスポンジヤスリにも「番手」があります。

↑の画像では
「SUPERFINE(赤文字)」と書かれていますね、こちらは320番〜600番となります。
他にも
「ULTRAFINE(青文字)」で書かれた、800番〜1000番もあります。
また
「MICROFINE(緑文字)」と書かれた、1200番〜1500番なんかもあります。
スポンジヤスリも番手をひと通り揃えておくと何かと便利です。

1枚のヤスリに320番〜600番となっていますが、スポンジヤスリは磨く強さ(程度)で番手を調整します。
*軽く磨くと600番程度、強く磨くと320番程度の磨きになる、と理解しておけば良いでしょう。








↑このスポンジヤスリの特徴は、画像のように柔らかいためパーツにフィットしながら磨くことができるのがメリット。
特に曲面や丸いパーツなどにはスポンジヤスリが大活躍します。
ペーパータイプでも磨けなくはないのですが、曲面パーツであれば余分な力や指の形に合わせて削れてしまうので、
スポンジタイプの方が力が分散し、パーツにフィットしながら磨けるため、綺麗な曲面を出してあげることが可能。

例えるなら・・・キュベレイの肩アーマーやジオン系MSのザクなどにはスポンジヤスリがもっとも効率が良いですね。
丸いパーツ=バーニア類もそうです。


逆に、平面で構成されている連邦系MSなどにスポンジヤスリを使うと、
平面やエッジ部分がどんどん丸くなって削れるので無理に多用しないこと。









↑1枚で買うよりも、セットで数枚買った方がお得です。
*それほど要らないのであれば、近所のホームセンターへ行けば一枚250円前後で手に入ります。
実はペーパーヤスリと同じ、むしろそれ以上に使用頻度は高いのでいくつあっても困りません。
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↑スポンジヤスリでは他にも
ゴッドハンド「神ヤス」が有名です。
耐久性のあるスポンジヤスリが特徴で、パーツへのフィット感もとても良いといわれています。
少々値段はしますが、興味があったら購入してみるのも良いでしょう。




ヤスリなんてとりあえず磨けばいいもの・・・と決めつけている人はいませんか?
ヤスリにも適材適所がある、ということを理解しておきましょう。







■ヤスリの種類を知る(金属ヤスリ)



スポンジヤスリについては理解できましたね。
それでは次のヤスリ、「金属ヤスリ」について見ていきましょう。



↑続いて、こちらは金属ヤスリ
タミヤ「エッチングヤスリ」となります。
金属ヤスリの特徴は
”比較的粗い目のものが多い(200番〜400番など)”
また
”耐久性が高いため使い捨てにならない”といった特徴があります。
ペーパーヤスリなどは粒子の目が詰まってしまうと交換(使い捨て)になります。
しかし、金属ヤスリは目が詰まってもあくまで金属なので、ブラシ(金属ヤスリ用のブラシなど)で掃除すれば、
何度でも使用することができるというものです。
また当然金属なため、ガシガシと削る役割ももっています。

例えるなら・・・パテを多く盛った箇所を一気に削りたい場合や、強度があるため平面のパーツを綺麗に磨ける。

といった使い方も可能、ただしメリットばかりかと言うと、そうでもありません。
金属ヤスリのデメリットは”サビやすい”ということ。
手で触ったりしている内にだんだんとサビてきてしまいます。
最近では防錆加工されたものなども販売されているので、機能的なものを選び、なるべく安価なものは避けた方が良いです。
*安いヤスリだとダイヤモンド仕様であっても粒子もすぐに取れてしまいます。







もう少し詳しく見ていきましょう。
金属ヤスリを選ぶ基準は”刃がダイヤモンド”・”防錆加工(なんらかのコーティング)”されたものが基本。
ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い金属(鉱脈)の一つと言われています。
当たり前になりますが、これで削れない模型工作(ガンプラ製作)はないに等しいです(笑)
もちろん、刃の耐久性もダイヤモンドですから言うまでもありませんね。
先ほども述べましたが、金属ヤスリはサビが天敵ですので、安価な金属ヤスリでは次第にサビてしまいます。
100均一の金属ヤスリとか、セットで販売されている安い金属ヤスリはオススメしません。
ちなみに金属のステンレス=錆びないと思っていらっしゃる方も多いようですが、ステンレスはサビますよ?
あくまで”サビにくいもの”なだけです。







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タミヤ「エッチングヤスリ」は価格も手頃な金属ヤスリ(ダイヤモンドコーティング)です。
本来はエッチングパーツ(細かい金属パーツ)を整えるヤスリですが、ヤスリとしての性能は高いです。
扱いやすく、取り回しも良いのでヤスリ初心者の方にもオススメです。








↑また他にもタミヤの金属ヤスリは優秀な物が多い。
タミヤ「ハードコートヤスリPRO」などはツールとしても有名。
ガシガシ削るような機会が出てきたら、これらのヤスリもオススメですね。







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↑もう何年も使って”刻”が経過しているにも関わらず、錆もない目詰まりもないこのヤスリ面。
しっかりメンテしてあげれば貴殿の相棒にもなってくれることでしょう。







↑各種丸型や半丸型、平型などサイズも豊富なので、自分の用途に合ったヤスリを選択して下さい。
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■ヤスリの種類を知る(当て木・ヤスリ台ツール)



それでは、ヤスリの実用編に入っていきましょう。
今までのは通常のヤスリ、これから見ていくものは模型用に開発されたヤスリ(ツール)です。
いろんなものが販売されているので、その一例を見ていきます。
歴史を知っておくのも宜しいかと思いますので、古いものから新しいものまで選別しています。
かつて(10年前)は便利なツールがなく、どれも納得いく商品が少なかったものですが、
最近ではヤスリツールも進化したものです。
いくつかオススメを紹介しておきますので、貴殿の使いやすいものを選んで見てください。
*特に使用する上でコストが高かったり、利用しづらい(購入しづらい)ものは省きました。



↑こちらはペーパーヤスリを模型用にアレンジした
サテライトツールス「タイラー」です。
一つで3個入り、それぞれ番手もラインナップされています。
このように台にヤスリが装着されているものを
「当て木(あて木)*」・「ヤスリ台」などといいます。

*「当て木(あて木)」・・・綺麗な平面パーツを作り出す(磨き出す)ために、木などの強度を活用してヤスリ台として使用すること。

昔は(現在でも?)割り箸などにヤスリを巻きつけたりして使っていました。
(*もちろん、これらのツールを使用せず割り箸で代用することも可能です。)

要するにペーパーヤスリを何かに巻きつけて使用すること、と認識していただいて結構です。




  
↑かつて
「タイラー」は当て木ツールの先駆けで人気商品であったが、現在では世代交代が進んでいます。
値段も安く、当て木(台)が手に入るので当時お世話になったモデラーも多いのでは。
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最初から「当て木」=台になっているので、平面のパーツを削っていく場合や、角のエッジを出したりするのに適しています。
このように模型用に開発されたヤスリのツールは多いです。
こういったものがあることを覚えておきましょう。







そしてタイラーの特徴は、
安価であること、最初からヤスリがついていて「当て木=台」になっていることです。
しかし、
ヤスリのついている部分は”完全な平面ではなく”若干反ったようなアーチ状になっているため、完全な平面を出す(磨く)には注意。
また、基本的に使い捨てなため再利用を目的として構成されてはいない。
さらに、
持ち手の部分が小さいため、手の大きな人(大人の男性)には持ちにくい、作業時間によっては苦痛かも。
よって、使えるツールではあるのですが、”若干惜しい作り”にもなっています。
上の画像のように、
ヤスリが付着している部分をしっかり剥がして、無理矢理両面テープを貼るなどして再利用することは可能。







↑こちらはWAVE「ヤスリスティック(画像のはソフトタイプ)」です。
他にも
ハードタイプ(台=芯が硬いもの)や、スティックの形状を変化させたものも発売されています。






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↑WAVE「ヤスリスティック」は現在の当て木・ヤスリ台ツールの定番ともいって良い商品です。
このヤスリスティックの特徴は、
最初から「当て木=台」(芯)になっており、両面にヤスリが取り付けられていること。
ソフトタイプは最終仕上げやスポンジヤスリに近い使い方に、ハードタイプは平面の磨きに適しています。
あえて使い捨てにすることで、コストをおさえているのも特徴。
細かい作業や面出しに優れているので、好みの形状のものをいくつか購入しておくのも良いでしょう。






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↑また上の画像のように、
好きな形状にカットして使用できる画期的な商品でもあります。
メリットも多いのですが、やはりデメリットもあります。
せっかくのスティックなのですが、手で持って使用するためヤスリの部分が手の汗や脂が付着しヤスリの性能が落ちること、
また両面がヤスリなので、使い方(ヤスリの部分に触れ続けると)によっては性能を生かしきれない。

長時間使用する場合などは、適度にカットする、またヤスリの部分は極力触らない握り方を検討する等が良い。
*最近では最初からカットされていたり、様々な形状のものがラインナップされています。







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↑こちらは
「WAVE ヤスリホウダイ」です。
実は・・・かなり使い勝手が良い「当て木=ヤスリ台」ツールの一つ。
その特徴は、
ある程度の大きさ(面積)と台が完全な平面で出来ていること、
持ち手の部分が大きく握りやすい、粘着シートを使用した貼り替えが何度も可能、先が鋭利なこと。








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やはり何度も貼り替えが可能という点が評価できること、どの部分を使っても完全な平面で強度があること。
ただ、やはりデメリットも存在します。
粘着シートは水で洗うことで粘着力が元に戻るとされていますが、完全には元には戻りません(笑)
ある程度の貼り替えを行うと、結局使い捨てになることです。

(*こちらもタイラー同様、両面テープなどで無理やり再利用することは可能です。)
ただ持ち手がしっかりしているのと、ある程度の面積があるので立てかけるように置くことが出来る。
細かなパーツ(バーニア等)をマスキングテープなどで貼り付けて塗装用の持ち手として使うことも可能です。








 
↑ヤスリホウダイと同タイプの
ハイキューパーツ「リタックスティック」もあります。
ヤスリホウダイ同様にシートの貼り替え作業も簡単なのでこちらもオススメ。
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スジ彫り堂「マジックヤスリ」です。
マジックシートでバリバリと貼り付ける、粘着シートや両面テープを使用しないのが特徴。
タイラーのように軽量コンパクトで、マジックシートの貼付け作業も楽なのが良い。
ペリッと剥がしてぽいっ、ペタっとつけて作業開始、これほどストレスがないのも珍しい。
ただし、
当て木ツールではあるもののマジックシート部分の密着感がどうしてもクッション状になってしまうため、
角を使おうとすると面出しには若干不安が残る、ある程度の慣れが必要かも。







  
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ゴッドハンド 「ミニFFボード ステンレス」です。
かつて(現在でも)はアルミ板などをホームセンターで買ってきては当て木(ヤスリ台)を自作するモデラーもいたくらい。
たわむことのない金属の板は面出しに優れているのでこちらもオススメ。
裏側を両面テープなどで貼り付けて、その上に紙ヤスリを貼り付けることで使用。
どの当て木(ヤスリ台)ツールでいえることだが、どうしてもこの貼り替え作業が面倒になってしまうのがデメリット。
とはいえ、適度なサイズ・重さで半永久的に使える高級ステンレスバーはやはり魅力的。







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ゴッドハンド「ミニFFボード専用両面テープ」
ステンレスバー専用のため幅も合っており、比較的剥がしやすい両面テープです。
自分で貼り付けるタイプの当て木(ヤスリ台)はこのように何らかの両面テープを買わないといけません。
各自、幅にあったサイズ、”剥がしやすい両面テープ”を購入しましょう。
*安価な普通の両面テープで貼り付けると後で剥がれなくなって地獄ですよ←







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↑剥がせるタイプの両面テープです、各自幅やサイズに合わせて選択しよう。









ハイキューパーツ「アルミサンダー」です。
全長が13センチほどあるため、少し長めのサイズになります。
こちらも金属タイプの当て木(ヤスリ台)ツールで、両面テープ等を使用しないのが特徴。
ただ巻きつけてクリップで止めるという斬新なヤスリツール。







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ちょうどタミヤの紙ヤスリの横サイズに合わせた作りになっており、
カットしてそのまま固定するだけで使用できる。

両面テープなどで貼り付ける作業がないのでとても楽ではあります・・・が、
若干大きく重いのと、ヤスリの装着感がほんの少しだけカパカパしているのが気になるか・・・。
とはいえ、外れることもなく強度もあるため大きさに慣れてしまえばこちらもオススメ。
タミヤの紙ヤスリを使用しているなら、気軽に使えるのも良い。







↑こちらは
クレオス「Mr.ポリッシャーPRO」です。
コードレスタイプで2本の単三乾電池で動かす
”電動タイプのヤスリ”となります。
形状から見ても電動歯ブラシみたいなもので、先端が回転することで磨いていきます。
その最大の特徴は、
”楽”(笑)、ヘッドの取り替えで番手を変えることができる、番手は専用のシールで簡単に装着。
しかし、やはりデメリットも存在します。
結局は機械なので細かい作業は苦手、エッジを殺してしまう(失敗)、ムラが出来る、平面は苦手、大きな面積も苦手。
どちらかと言うと、ペーパーヤスリ「当て木=台」とスポンジヤスリの中間的な用途になります。

よって、ヘッドに合ったパーツ面積で、曲面などを磨く時に力を発揮する。







 
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↑しかし、ヘッドの交換や番手はシールで簡単に張替えが可能な点は大きなメリット。
どうしても連続したヤスリ作業は手が痛くなったりして苦痛になります、電動作業になることで緩和されます。
エッジのない曲面パーツ、例えば、HGサイズのMSザクやジオン系のMSにはうってつけなので、
興味があったら購入してみるのも良いでしょう。
番手やヘッドなど、オプションも豊富です。






  
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様々なヤスリ応用ツールを紹介いたしましたが、
”どれも性能は一長一短”です。
結局は、使い道を決めるのはあなた自身。
他にも類似のツールは存在しますが、定番のこれらを知っておけば十分です。
他のツールを購入しても、その性能はそれ以上でもそれ以下でもないものとなります。
とはいえ、昔はこんなツールすらありませんでした(*割り箸にヤスリを巻いて・・・orz)。
それに比べれば、十分なラインナップです。

購入して失敗した・・・ということはないので、
↑で紹介した商品(実用ツール)等は参考程度に覚えておくと良いでしょう。








■まさかの休憩〜




さて、今回は長いので「前編」と「後編」に分けました。
情報量が多すぎるとぐったりしてしまいますよね・・・(ヽ´ω`)←ナゼオマエガ
初級編の最大の山場ですから、疲れた場合は休憩を入れましょう。

頑張れる方は、次の「Lesson9.5(後編)」も頑張っていきましょう!
「量子演算コンピュータ Neal」













■「LESSON 9(前編)」をクリアしたら、次の「LESSON 9.5(後編)」へ進みましょう。
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