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ガンプラを作る(初心者編)
ここでは初心者編として”素組み”でガンプラを作る工程をシミュレーション・トレーニングします。
多くの人が”素組み”(そのまま作る)でガンプラを作っているかと思います。
そんな対一般兵(一般の人はだいたい素組み)を想定したトレーニングを行い、それに打ち勝ってもらいます。
このトレーニングを行うことで、一般兵(一般の人)と同様、又はそれを超えるレベルを手に入れるのが目的です。
しっかり気合を入れて行ってください。
あくまで初心者編ですので、ここでは高度な技術は使用しません。
例えば・・・ヤスリを使ったり、エアブラシを使ったり、高価なパーツを使用したり・・・ということは致しません。
しかし、トレーニングは甘くもないので、頑張っていきましょう。
初心者とはいえ、ある一定のレベルを目指してもらいます。
模型サイト「G-SOLDIER ADVANCE」で作っているガンプラもこのように仕上げてあります。
あなたにもきっと出来るはず。
*旧ページはこちら・・・黒背景が好きな方はこちらから見れます。
■ガンプラの作り方とは?
さて皆さん、一度はなんらかのプラモデルを作ったことあるかと思います。(これからの方でもOK!)
作り方は、もちろん人それぞれ。
パーツをハサミで切る人もいれば、ニッパーで切る人もいる、はたまた手でチギル人だっているはず。
子供の頃なんかは手でパーツをクルクルと回しもぎとっている人も多いかと。
なにより早く組み立てたい!早く遊びたい!そんな気持ちが先走っていたからでしょうね。
ここでは、あえて、面倒な作り方を紹介します。
初心者編だからこそ、面倒な作り方をご紹介しようというわけです。
本当は楽しく作るのが一番ですので、こうしなければいけないとか、
ああやらなければいけないなんてことは言いたくないのですが・・・。
本来のガンプラの素晴らしさに気づいて欲しいのと、ちょっと頑張れば素晴らしいキットを手にできる!
ということを再認識していただければと思っています。
皆さんも是非チャレンジして見てください。
■ガンプラはキット選びが重要
さて、まずはガンプラを選ばなければなりません。
ガンプラと言ってもその数は凄まじい数となります。
何を選べば良いのか・・・。
実を言うと、同じ初心者でもキットの選び方次第で”出来”に差ができます。
なぜかというと、明らかに難しい作りをしたキットと、簡単に作ることができるキットがあるからです。
例えば、アニメの設定カラーとちょっと違うのと、ほとんどアニメと同じカラーの成形色をしたキットがあります。
また、どうしてもパーツに合わせ目が出てくるキットもあれば、合わせ目が少ないキットもあります。
古いキットだと可動範囲が少ないが、新しいキットだと可動範囲も拡大している。
さて、ではどれがいいのか?
そんなのは合わせ目パーツが少なくて、設定カラーはアニメとほぼ同じで、
古いよりも新しいキットの方が可動範囲も拡大していて断然良いに決まっています(笑)
↑とりあえず、こちらでいきましょうか。
一般的な量産型機はカラーも少なくパーツ数も少ないのでオススメです。
こちらは HG「ユニオンフラッグ 量産型」です。
「ガンダム00」シリーズのキットですので、比較的新しいキットでもあります。
このユニオンフラッグはとても良く出来たキット。
何より作るだけでほぼ完全再現でき、塗り分けもいらなければ可動範囲も優秀。
また、合わせ目パーツも目立ちにくい、さらに可変機構も備えている、すごいぞフラッグ。
そしてこのお値段、そこらのお店でも安ければ600円〜800円程度で購入できることだ。
大人にも子供にもHG「ユニオンフラッグ 量産型」は優しい。
初心者にはまさにもってこいのキットなのです。
では、このHG 「ユニオンフラッグ 量産型」を製作してみましょう。
*HG 「グラハム専用フラッグ」もありますが、あちらは黒の成形色で構成されています。
実際グラハム機は、グレー系とブラックのツートンカラーですので、完全に再現するには塗装が必要なのでご注意を。
作り易さは「ユニオンフラッグ 量産型」と同じなので、初心者向きです。
最初はなるべくHGシリーズの”最新のキット”を選ぶと、ガンプラの世界にスムーズに入りやすいですよ♪
■ガンプラを作っていきます
↑箱を開けると、こんな感じです。
当たり前ですが、「説明書」と「パーツ」が入ってますね。
では袋から開けてパーツの中身を見てみましょう。
↑ほとんどアニメのカラーと同じですね。
しかもパーツは比較的他のキットと比べても少ないのが良いところ。
これなら初心者でも抵抗なく作っていけますね。
■ガンプラを作る必須ツール
さて、ここから組み立てていくわけですが、もう一つ重要なものがあります。
それはツール(道具)。
初心者編ではありますが、ある一定のレベルまでもっていくためにも必須です。
それらは今後のガンプラ製作にとてつもない威力を発揮してくれることでしょう。
そのツールが「ニッパー」と「デザインナイフ」でございます。
(↑Amazon店であれば2,000円以上にすれば送料無料になります。”LESSON 3”)
え〜ハサミじゃだめ??という方・・・ハサミじゃダメ(笑)
ハサミでは私の言う初心者編レベルには到達できません。。。
まずガンプラを作る=パーツをランナーから綺麗に切り取る、ということですので、必ずニッパーを使用していただきます。
まずは、その「ニッパー」を見ていきましょう!
↑「ニッパー」と言っても、普通のニッパーとは違います。
それは「タミヤ プラモデル用 モデラーズニッパー」なのです。
*画像は旧型、最近はαにマイナーチェンジ。もちろん、機能は同じタイプのニッパー。
私も昔は100円均一の「ニッパー」を使っていました。
しかし、百均のニッパーはすぐ壊れる・・・しかもすぐ刃がダメになる。
しっかり切り取ったつもりが・・・パーツもえぐれてもっていかれてしまう。
壊れてはまた買いに行き、また壊れるの繰り返しでした。
しかし、数年前にこれを買ってから随分と製作が楽になりました。
まず特徴は、@さくっと切れること、A刃の強度が高く綺麗にゲート処理できること。
この二つである。
当たり前のことなのですが、完成時にこれが決定的な違いになって現れます。
近所のお友達と差をつけたいなら、この「タミヤ プラモデル用 モデラーズニッパー」を使うといいですよ。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
↑この刃はプラモデル(模型用)を作るために作られた刃である。
そのため極めて綺麗に切れるのだ、なんたってプラモデル専用ニッパー。
もし、今その辺のニッパーを使っているのであれば「タミヤ プラモデル用 モデラーズニッパー」に切り替えて欲しい。
使ってみれば、「あ・・・あっとうてきじゃないかっ。。。」と驚くことでしょう。
ただし、あくまで”プラモデル用”なので、あまり太いモノは切らないように。
精密薄刃なので、プラモデル以外のモノを切ると、すぐに刃がボロボロになってしまう・・・注意ですね。
耐久性はあるにはあるのですが、やはり刃に負担がかかるため、1年くらい使うとダメになってきます。
刃が欠けたり、サビてきたりします。
そこで、古くなったニッパーを太いランナー切りに、新しく買ったニッパーをゲート処理に使用すると経済的ですよ。
↑古くなったニッパーです。
これを太いランナー切り専用に使用しています。使い分ければ経済的です。
その際にはなにかシールでも貼って、区別しておくとわかりやすいですね。
↑ではマスキングテープが巻いてあります、わかりやすく区別しておきましょう。
お次は「デザインナイフ」です。
↑こちらも「タミヤ デザインナイフ(モデラーズナイフ)」です。
替えの刃が約二十数本付いているので、使い方によっては3年以上は使えます、人によっては一生モノとなるでしょう。
なぜナイフなんか使わないといけないの??という方もいらっしゃるかと。
カッターでいいじゃんか〜という方もいらっしゃるかと。
確かに、普通に作る上で「ガンプラにナイフはいらん」という方もおられることでしょう。
しかし、ここでデザインナイフを捨ててはいけません。
このデザインナイフ、後の製作に頻繁に使用するため一つ持っておくと様々な工作が可能となるのです。
例えば、細かなパーツを切ったり、シールを切って貼ったり、
今後パテを使う日がやってきたら、削りに必ず使用することでしょう。
今だからこそ、このデザインナイフにチャレンジしていただきたいのです。
ゲート処理はニッパーだけでは綺麗に出来ないのです。
カッターでは力加減が難しいので、このデザインナイフであれば自由に力加減を調整できます。
↑ただし、ものすごく良く切れるので指を切らないよう厳重に注意して下さい。
ほとんど力を入れなくてもす〜っと切れていきます。
最初は難しいかもしれませんが、慣れればあなたもナイフ使いです。
初心者の方にオススメなのが、予め利き手でない方の指にバンドエイド(絆創膏)を軽く巻いておきます。
↑一般的なバンドエイド(絆創膏)でOKですよ。
↑ちょうどこのようにパーツを切るときに使用すると、指が保護されているので思わぬ出血を避けることが出来ます。
基本的に人差し指と中指を切りつけてしまうので、初心者の方は両方巻いておく方がいいでしょう。
第一関節くらいまでは巻いてしまう方がいいかもしれません。*バンドエイド2枚くらい使うと無事に生還出来ます。
どんな達人でも指の皮を切ってしまうはず。それくらいよく切れます、油断してなくても切れます。
慣れない初心者はバンドエイドやらないといつでも大出血です。
もし、血が出てしまったら、すぐにティッシュやガーゼで止血して下さい。
*心臓より上に指を上げて、患部を圧迫して血を止めましょう。というより、初心者の方はバンドエイド必ずやって下さい。
*大出血をしても当サイトでは責任は負いかねます。必ずご自身で危険を回避しましょう。
また、ナイフを使う場合(*刃物を使う場合)、自分の体(内側)に向けて削るのではなく、
外側(自分の体と反対側)に向けて使用すると安全です。
上の画像のように↑向き(外側・自分の体の反対側)=○、↓向き(内側・自分の体の向き)=×ですね。
覚えておきましょう♪
↑デザインナイフを買ったけど不器用だから怖い。。。
そんな方は、カッティングマットも購入しておきましょう。(今すぐ買わなくても良いです。)
パーツをマットの上に置いて、野菜を包丁で切るようにゲート部分をストンと削り落とすような方法が使えます。
小さなものなら100均にも売っていますし、プラモデル用の大きいマットを購入するのも良いでしょう。
刃先の動きによってはデスクや家具を傷つけてしまうこともあります。
どの道あとで使うことになるので、この段階で一つ持っておいても良いでしょう。
■パーツを切ってみましょう
では、先ほどのニッパーでパーツを切っていきましょう。
↓の画像のようにパーツを切るとき、必ず少し残した形で「ランナー*」から切ってください。
「ランナー(*)」・・・ガンプラのパーツを固定している”外側の連結しているパイプのような丸い部分”を言います。
↑3か所切ったところが残っていますね。
なぜこのようにするかというと、そのままパーツに沿って切ると、パーツごとえぐり取ってしまうことになるからです。
初心者によくありがちなやり方なのです。
少しでも綺麗に作りたいなら、ちゃんとこのようにゲート部分を少し残してから切って下さい。
少し残ったこの部分(ゲート部分)を綺麗に処理することを「ゲート処理(*)」といいます。
「ゲート処理(*)」・・・ガンプラをランナーから切り離すと少し残る部分(ゲート部分)を綺麗にパーツに合わせて処理すること。
それでは「ゲート処理」していきましょう。
↑それではもう一度、今度はパーツ”ギリギリちょい”を目指してゲートをニッパーでまた切ります。
ここでもまだパーツまではいきません、あくまでほんの少し残して切ります。
この先はデザインナイフで削ることになりますよ。
↑ちょっとボケてしまっていますが、デザインナイフで切ると、ほとんど「ゲート跡(*)」が目立たないことがわかるかと。
そうです、このレベルで作っていきましょう。
目指すレベルとはこの段階です、まずはキットを綺麗に仕上げる!ということ。
初心者の段階でここまでやれれば十分です、いつもと違った出来になること間違いなし。
ニッパーで少し切る・ニッパーでぎりぎり切る・仕上げはデザインナイフ!の3工程を取るのです!!!
「ゲート跡(*)」・・・ゲート処理をすると、「ゲート跡(*)」が色の濃いパーツほど”白化した状態”になります。
白化を防ぐにはなるべく綺麗にゲート処理することではありますが、ガンプラの構造上どうしても白化する場合もあります。
ゲート処理で白化した場合には”爪”などでコシコシとこすってやると、白化した部分の色が落ち着きます。
今の段階では神経質になることはありません、まずは綺麗に切り取ることから始めましょう。
(*どうしても消えない場合は、ヤスリなどで整えていくことになりますが、ここでは省きます。Lesson9などで紹介。)
■ナイフ使いの心得
古来より、人間は様々な”刃物”を使用してきました。
サムライが使用する”刀”、ナイト(騎士)が使用する”西洋の剣(ソード)”などは有名ですよね。
例えば、これらの刃(刀・剣)の扱い方にも特徴があります。
サムライの刀は”斬る”ことに特化しています、そのため刃は薄く軽い、切れ味を要求し耐久性はありません。
逆に、
西洋の剣(ソード)は”叩きつける”ことに特化しています、そのため刃は太く重い、切れ味よりも耐久性が要求されます。
サムライの刀は、鎧の隙間や急所部分を狙って、対象物に刃を当てて”引く”ことで斬ります。
ナイト(騎士)の西洋剣(ソード)は、硬い鎧(アーマー)の上からでもダメージが与えられるように”叩きつけること”で斬ります。
どうにも斬るのは面倒くさいので、どの鎧からでも隙間を狙えるレイピア(”突く”に特化)という刃もありますね。
このように刃物(ただ斬る・切る)であっても、その役割と扱い方はまるで違うのです。
おっと、話が反れましたね(笑)
デザインナイフの使い方ですが、パーツに沿って一発で削ろうとするのではなく、
あまり力を入れずに”ゆっくりと薄く削るように使って下さい。
例えば、丸いパーツの上にあるゲート処理であれば、丸くするよう(半円)に削らなければなりません。
まずゲート部分を少し残した状態で上側を削り、次は斜め左に削り、次は斜め右に削りと、
一気に削るのではなく、徐々に角度を変えるように削ると曲面を作り易いです。
*デザインナイフの刃は薄いです、太い物をたたっ切る能力はもっていません。
道具は正しく使うことで、意味を成します。綺麗な削り方を意識して下さい。
またデザインナイフの刃の耐久性はそこまでありません、次第に切れ味が悪くなってきます、適度な刃の交換も忘れずに。
これが”デザインナイフの使い方”です。
■この調子でパーツを切っていこう!箱は使えるぞ!
最近のガンプラは細かいパーツが多い。
とにかく紛失は避けたいので、キットの箱は有効に使いましょう。
↑とりあえず、ニッパーで切り離してみました。
説明書通りに組立てていきたいなら、このように一気に切り離さなくても良いです。
初心者の方は混乱してしまいますのである程度慣れてきたらで良いかと思います。
最近では小さなパーツも多くなってきたので、慣れてないうちはゆっくり組み立てていきましょう。
↑今度はニッパーでパーツぎりぎりちょいを目指して切っていきます。
箱はゴミ箱の代わりにもなるので、有効に使いましょう。
箱(上下)を2つ使って、一つはゴミ用、ゴミが溜まったら捨て、もう一つはパーツ保管用と交互に使っていけば、
部屋は汚れません、部屋は綺麗でいたいものです。
↑さあ、先ほどデザインナイフで処理したようにパーツを綺麗に仕上げていきましょう。
こんなに薄いゴミになる、頑張ってやっていきましょう、綺麗に仕上がると信じるのです。
↑3工程のデザインナイフ処理も終わり、完全に「ゲート処理」が終わったところです。
右箱にはチリのようなゴミ(カス)が見えますね。
■工夫してみましょう
目的は綺麗に仕上げること、ということで組み立てるだけではなく、綺麗に仕上げるためひと工夫してみます。
↑キットであるユニオンフラッグのウィング部分には、安全規格上、ウィングの先端にポッチが付いている。
*安全規格=子供たちが触ってもケガをしないように先端をなくしあえて丸める、角を落としている等。
これらはあくまで危なくないようにワザとつけてある部分なので、これらもしっかりと処理していきましょう。
危ないと思ったらお子さんはやめましょう、刺さります。。。
あくまで外観を良くするための処理ですので、これらも3工程と同じようにニッパー・ニッパー・デザインナイフで処理します。
↑こんな感じですね、すっきりしてウィングらしくなりました。
頭部の耳にも安全規格がありますが、写真で載せるのを忘れてしまいました、そちらもあるので忘れずに。
↑顔にあたる部分です、クリアーパーツなので、ここもしっかり綺麗に処理してあげましょう。
クリアーパーツは傷が付きやすいので、無理にニッパーで切るのは避け、綺麗に削るにはデザインナイフが有効です。
こういう繊細な部分にデザインナイフが活躍します。
↑さて、唯一塗る箇所がここ。
ほとんど見えない部分なので塗らなくても良いです。
ちょっと塗っておくと違うってくらいなので、お好みで。
「ガンダムマーカー」ブラックで塗装してます。
油性の「マッキーペン」でも出来ますから、簡単ですね。
↑ちょっとした塗装に使える「ガンダムマーカー」ブラックと、意外と使える「マッキーペン」各色。
マッキーペンは小さなクリアーパーツなどを塗装するときはこれで綺麗に塗れてしまうこともあります。
(*ガンダムマーカーやペンタイプの塗装については、この後のlessonでやります。)
■組み立ててみましょう!
■終わりに
■「LESSON 4」をクリアしたら、次の「LESSON 5」へ進みましょう。
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