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■「G-SOLDIER ADVANCE( ジーソルジャーアドバンス)」です。当サイトのガンプラ講座です、「ガンプラを仕上げる(脱初心者編)」について紹介しています。

[GUNDAM WEBSITE]

http://g-soldier.com

LESSON 5「ガンプラを仕上げる(脱初心者編)」

LESSON 5「ガンプラを仕上げる(脱初心者編)」









ガンプラを仕上げる(脱初心者編)



量子演算コンピューター「Neal」です。
脱初心者編として、素組みしたガンプラを最終的に仕上げるシミュレーション・トレーニングとなります。
既にLESSON 4をクリアした方の講座となります。
このLESSON 5で、あなたの戦闘能力をさらに強力なレベルに押し上げていきます。

このトレーニングを行うことで、一般兵(一般の人)を超えるレベルを手に入れるのが目的です。
しっかり気合を入れて行ってください。

脱初心者編ですので、ここでは高度な技術は使用致しません。

さて、素組みを綺麗に行うことはもう出来たかと思います。
しかし、あなたにはまだ足りないものがあります。
綺麗に素組みで作り、さらにそれを”仕上げる”という作業です。
ここでは
スミイレ・マーキングシール・水転写式デカール・トップコートについて学んでいきます。
それでは始めていきましょう。









■LESSON 4の復習





さて、今回使用するキットはこちらです。





HG「オーライザー」です。
価格も安いお店であれば600円前後で購入することができる支援戦闘機です。
今回はこのキット(*手持ちのキットで構いません)で、シミュレーション・トレーニングしていきます。






  

尚、HG「ダブルオーガンダム」も持っていれば「ダブルオーライザー」に合体することも出来ます。
セットHG「ダブルオーライザー」で購入してもいいと思います。
RGなどのキットでもOKです。








■素組みで綺麗に作ったら・・・







↑LESSON 4を進めた方であれば、上の画像と同じように綺麗にキットを製作できているはずです。
もし、このクオリティがないのであれば、もう一度LESSON 4に戻ってやり直して下さい。
厳しいようですが、これが”素組み”です。これが本来のガンプラなのです。











↑あらゆる角度で見てもパーツがえぐれていたり、ゲート跡が醜い部分はありません。
クリアーパーツも綺麗な状態を保っています。
LESSON 4をクリアしている方なら同じように製作することができます。
もちろん、”あなたにも出来る”のです。













■スミイレをマスターする






今回はスミイレ・マーキングシール・水転写式デカール・トップコートを学んでいきます。
トレーニング通りにやれば、なんら難しいことはありません。

まずは
「スミイレ(スミ入れ)」から学んでいきます。








↑通常、パーツはこのように白いままです。
段差もあるのですが、ほとんど何の情報もないため、あまり目立ってはいません。
この段差部分を描いてやることで、この白いパーツをよりリアルにする作業がスミイレです。










↑スミイレを行うと、このようにしっかりと情報が出てきます。
あ〜これはブレード刃のような形をしているのだ、と分かりますね。
これがまさにスミイレの作業です。
それでは実際に詳しく工程作業を見ていきましょう。










↑スミイレを行うには、スミイレ用の道具を購入しなければいけません。
各種いろいろと出てはいるのですが、もっとも基本となるのがこの
「ガンダムマーカー(スミイレ用)」です。
とにかく扱い易いし、どこでも手に入れることが出来るので、必ず一つは購入しておきましょう。
スミイレにはエナメル塗料を使った上級者向け(塗装後が前提)の方法もありますが、それはまたの機会にします。
まずはこのペン型のスミイレをマスターしましょう。

*画像上から 

スミイレ(ブラウン)”油性”
スミイレ(ブラック)”油性”
スミイレ(グレーふでペン)”ふきとりタイプ”
ぼかしペン”ふきとりタイプ”










↑まずはもっとも使いやすい
スミイレ(グレーふでペン)”ふきとりタイプ”を使用します。
油性でも構わないのですが、素早く拭き取らないと跡が残ってしまう強力なタイプなので、
まずは簡単な”ふでペンタイプ”を使用していきます。



スミイレとは、先ほども述べたように要は情報を引き出してやる作業を言います。
しかし、これには”ある一定のルール”が存在するのです。
このルールを知っているか、知っていないかであなたの今後の戦闘状況が大きく変化します。

<スミイレは何色で行うのか?>

これにはある一定のルールがあるのです。
答えられるあなたは優秀です、答えられない人は今のうちに学んでおくと良いでしょう。
今後のガンプラ製作に大いに役に立ちます。
逆にこれを知らないと・・・後々の戦闘(ガンプラ製作)で窮地に追いやられる可能性が出てきます。

スミイレは基本的に何色で行っても構いません。
しかし、キットのカラーに合わせて、スミイレのカラーも合わせると見た目が非常に綺麗に決まります。




Q 例えばガンダムのような白いパーツは何色のスミイレが合うでしょうか?

先ほどスミイレの道具を見たと思いますが、色は様々、黒に灰色に茶色にその気になれば何色でもある。
簡単に説明しましょう、”白い”パーツであれば、”白を少し暗くした色”がスミイレの基本カラーとなります。

A 答えは・・・グレー(灰色)ですね。
白よりも少し暗い色はグレーです(黒を少し混ぜたと思えば結構です。)


Q では赤や黄色のパーツだったらスミイレは何色で行えば良いでしょうか?

A 答えは”赤よりも少し暗くした色””黄色よりも少し暗くした色”であるブラウン(茶色)です。
すなわち赤や黄色に黒を混ぜるとだいたい茶色に変化していきます。

このように設定カラーよりも少し暗くした色をチョイスしてやればいいのです。
このルールは覚えておきましょう、いつか戦い(ガンプラ製作)の時に役に立ちます。




Q 黒いパーツにはスミイレは何色が良い?

A 答えは”白”です。(カラーが一回りし、最初に戻ります。)
しかし、かえって白でスミイレをすると逆に汚れて見えるので、無理にスミイレを行わなくても良いです。
場合によっては、スミイレがない方が綺麗に見えることもあります。




あくまで、これらは”一定のルール”でしかありません。
どうして良いか迷ったらカラーをもう一度頭に思い描いて下さい。


それでは始めていきましょう。








↑まずスミイレを行うパーツを確認します。
白いパーツですね・・・もう何色をチョイスすればいいか分かりますね?w









↑グレーをチョイスしました、このようにラインの段差部分に描いていきます。
はみ出しても構いません、どうせ余計な部分は拭き取るのですから。
あえて思いっきりはみ出しています(笑)










↑はみ出している部分や、描いた太い部分をティッシュでささっと拭いてやります。
すぐに綺麗に取れるので問題ないです。










↑拭いた状態です。
綺麗に拭き取れています。これがスミイレの作業です。
簡単ですねw










↑ティッシュは嫌だという方にはこちらの”ぼかしペン”が有効です。
このペンでティッシュと同じように綺麗に拭き取ることが出来ます。










↑ペンタイプなので使い勝手が非常に良いです。
少し奥まった部分や、綺麗に情報を残したい部分(角の部分など)に使うのも手です。










↑他のパーツも同様に行っていきましょう。










↑ずいぶんとはみ出てしまいました・・・(←故意を感じるw)
これらもしっかりと拭き取ってあげましょう(笑)









↑拭き取るとこのようになります。
いくらはみ出ようと綺麗に消せるので、大雑把に塗っても構いません。










↑奥まった部分は先ほどの”ぼかしペン”が役に立ってくれます。










↑オーライザー本体にもラインやモールドがあるので、そちらもスミイレ作業です。










↑拭き取るとこんな感じに出来上がります。
シンプルだったキットも少しリアルになりつつありますね。
*ギャラリー用に一部塗装が施してありますが、塗装のトレーニングはまたの機会に行います。












↑最終的にスミイレをするとこのようになります。
各部が引き締まり、戦闘機っぽくなっていますね!
素組みと比べてみると、一目瞭然です。



以上で、スミイレ作業が終了です。
モールドがある部分には有効ですので、段差や線のある部分には積極的にスミイレしていきましょう。
簡単だったと思いますが、いかがでしたか?(笑)
スミイレは今後、必ず必要になる作業です。
しっかりマスターしておきましょう!










■マーキングシールをマスターする






キットの情報はスミイレだけでは足りません。
使える
「シール(マーキングシール)」があるなら、積極的に使用しましょう。




↑よくある
マーキングシールです。
キットに付属しているシールも積極的に使っていきましょう。
模型雑誌に付属している場合もあります、これだっ!と思ったら購入しておくのも手です。









↑こういったマーキングシールは自分で切り出してやらねばなりません。
ここでも使用するのが、デザインナイフです。
余分な余白はなるべく残さず、使う部分だけを綺麗に切り取りましょう。
その方がリアルに仕上がるからです。









↑このようになるべく綺麗に切り取ります。
デザインナイフだから出来る方法です。
カッターだと力加減が難しいのと、シールを貼る作業もデザインナイフで出来てしまうから便利です。
シールの端をデザインナイフに付けたままキットに貼り付けましょう。










↑機体のこの部分に貼り付けます。
貼りつけた直後は空気が入っているので、しっかりと密着するように爪や綿棒などでシールの上から擦ってあげましょう。
空気も抜くと、このように綺麗に貼れていますね。
邪魔な余白部分はほとんどないので、綺麗にキットに溶け込んでいます。


以上でマーキングシールの貼り方は終了です。
一見ただのシール貼りですが、綺麗に余白を取り除くだけでよりリアルになるのです。










■水転写式デカールをマスターする






初心者にとって最初の壁である
「水転写式デカール」
これをクリアしないといつまでも初心者で居続けることになります。
シミュレーション・トレーニングの指示どおりに動いていただければ、きっとあなたも克服できるはずです。
そのために私がいます。
量子演算コンピューター「Neal」があなたをサポート致します。


まずはデカールを購入しないといけませんね。



↑デカールは好みのものを購入していただければ結構です。
貼り方はどれも同じですから。


しかし・・・ここにもルールというか、当たり前なルールがあります。

それは、

有り得ない箇所や機体に、有り得ないデカールはなるべく貼らないこと。

例えば、今回使用しているキットはHG「オーライザー」です。
それなのにジオン軍マークやゲルググなどの機体マークを貼る人がたま〜〜〜〜にいます(笑)
特別にオリジナルの機体にしたとか明確な理由がない場合は避けましょう。
これは見ている側が一気に攻撃モード(ターゲット化)に入る場合がありますので、気をつけたいところです。。。
必要以上に目立つものでもあります(笑)
目当てのキットのマーキングシールがない場合は、
なるべく無難な「CAUTION」マークや、文字の集合マークなどを使っていきましょう。
それらであれば、多少の違いがあっても問題はないと思います。

間違ってもオーライザーに「ZEEK ZEON!」なんてのは止めましょう(笑)



念のためですが・・・。




↑HG「オーライザー」に明らかに使えないマーキングシールが多いのはどちらですか?
答えは左のアドバンスオブゼータシリーズです。
T3部隊はティターンズの特殊部隊なので限定的、何も考えずに多用するのは控えた方がいいと思いますw
右のニューガンダムデカールは上半分以上が文字の集合体マークなので流用できます。

あえて地雷を踏むようなことは避けましょう(笑)
世の中には”ロックオン・ストラトス”のような人物もいます(←悪い意味ではなくw)
これだけ小さな標的でも見事に狙ってきます(笑)
必死で抵抗しても、逃げ切ったと思っても簡単に狙い撃ちされます(笑)
特異なマーキングシールは一発で狙い撃ちされますので、お気を付け下さい(笑)










↑もっとも使いやすいマーキング類はこちら。
(確かストライクノワール用のデカールだったかな・・・。)
白と黒と赤、様々な色の無難なマークがたくさんあります。
こういった自分の製作するキットに合ったデカールを選びましょう。
ロックオン・ストラトスに狙い撃たれないように(笑)










↑まずはしっかり説明書を読んでおきましょう。
基本的には書かれている内容そのままです。
しかし、より一歩進んだ工作をここで紹介致します。









↑水転写式デカールというだけあって、やはり必要になるのは”水”。
ぬるま湯のが好ましいですが、普通の温度の水でも構いません。
少し温度が低い場合は、水につける時間は少し長めの方がいいです。
だいたい10秒以上くらい。
ぬるま湯であれば5秒程度。
別に明確な秒数はないので、このくらいで良いだろうと思ったらそれで結構です。
*台紙からシールがスーっとズラせるようであればOK、シールが水に浮いてしまう場合は長すぎます。

作業中にこぼしやすいので、しっかりと安定した器に水を入れると良いです。










↑さて、あなたのために秘密兵器を用意致しました。
これは
「Mr.マークセッター」というツールです。
デカールシールを貼る場合、今後はこれを必ず使用していただきます。
このマークセッターはデカールをより定着させる”のり”のようなもの。
これを使用するかしないかでは、仕上がりに差が出来ます。
すぐ剥がれてしまう・パリパリと取れてしまうなどの症状がある方は、これを使用していない可能性があります。





このマークセッターを使いこなせば、あなたもデカール貼りをきっとマスターできるはずです。
では、恐れず私と共に進んでいきましょう。










↑何度も言いますが、デザインナイフはいつでも使用します。
LESSON 4で私を信じて購入してくれたあなたは正解です。
優秀なガンプラマイスターになる可能性を秘めています(←べた褒めw)
ここでもデカールの切り出しにデザインナイフを使用します。
今後もまだデザインナイフを使用しますので、必ず一本は購入しておいてください。
一本あれば、刃を交換すれば半永久的に使えます。
(*デザインナイフを使う場合、カッティングマットも一つは用意しておきましょう。)





  








↑まず、使いたいデカールシールの周辺を切りだしてやります。
このときマーキングシールとは逆に、余白を十分活かして切り出します。
持ち手を作るためです。
スライドさせるときに余白がないと、余計なトラブルに見舞われるからです。
自分の手で潰してしまったり、裏返ってしまったり。。。
綺麗にスライドさせて貼り付けるのが目的なので、意識して切り出しましょう。









↑一気に貼り付けるのではなく、一つ一つ丁寧に余裕をもって貼り付けていきましょう。
マークの種類が違うのであれば、面倒くさがらずに切り分けましょう。















↑こちらは
タミヤ「デカールバサミ」です。
デカールなどの細かいシールを切り出したりする専用のハサミとなります。
専用の刃は取り回しもよく、千切れることなく綺麗に切り出せます。
一般的なハサミを使用すると大きくて視認しにくかったり、切った先が凸凹したりすることもあります。
今後デカールを使用していくなら、サクサク切り出せるので一つ購入しておくと良いでしょう。
*デザインナイフだと下にカッティングマットを敷くことになりますが、それらも不要になります。

















↑デカールを切り出して準備が出来たら、まずは先にマークセッターを使用します。
マークセッターは内容物が沈殿しやすいので、しっかり攪拌しておきましょう。
白く濁った状態にするのがベストです。
開けるとほのかに”のり”の匂いがしてきます。
そして、ハケでデカールを貼り付ける部分にあらかじめ塗っておきます。









↑このように貼るデカールシールの大きさに合わせてちょこんと乗せておく程度でも十分です。
あまり多くつけすぎるても、結局は最後に水分を取り除くことになります。
だんだん慣れてくれば分量についてはわかるかと思います。









↑マークセッターの準備が出来たら、デカールを水に付けます。
水に付ける場合は
「ピンセット」等でやる方が便利です。
ピンセットは細かいパーツを持ったりする際に今後使用することもあるので、何か一つ持っておくと便利です。
模型用のものがいろいろ発売されているので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
先ほどの余白を活かした切り出しは、上の画像のように”端を掴むことが出来る(持ち手)”として効果を発揮します。
また先ほども述べたように、浸ける時間は水の温度によって異なります。
冬の時期などは水の温度も冷たくなるので、気持ち長めに10秒以上は必要。
ぬるま湯であれば、5秒程度。(*あくまで目安)





     









↑少し水分が付きすぎているので、ティッシュに余分な水分を吸いつけます。
ちょん、と付けるくらいで結構です。
あまり水分を取りすぎるとスライドさせることができなくなったり、
吸着に必要な水分まで奪ってしまうことになるので要注意です。
あくまで滴る分の水を吸い取るだけ。










↑先ほどのデカールをパーツにスライドさせるように乗せていきます。
焦らなくても大丈夫です、マークセッターがあなたを成功に導きます。












↑綺麗に乗りました、場合によっては位置がズレてしまう人もいるかと思います。
そんなときは慌てず、マークセッターのハケなどでちょんちょんと水分を与えながら修正させましょう。
間違っても手で触ったり、デカールにダメージを与えるようなことは避けましょう。
デカールは非常に繊細です、すぐ裏返ったり、文字だけ切れてしまったりします。
デカールの位置修正はマークセッターのハケでやれば安全です。











↑綺麗に乗せたら、マークセッターの水分やデカールに付着している水分があることがわかります。
この水分はもう必要ないので、拭き取ります(厳密には吸い込んで取り除きます)。
しっかり吸い取らないと凸凹になったり、ガビガビになったりします。












↑もっとも安全なのはティッシュを2つ折り又は4つ折りにした”角”でちょんと触ってあげるだけ。
それだけで余計な水分は吸い取ってくれます。












↑説明書でも書かれていますが、綿棒でも吸い取ることが出来ます。
しかし、力加減が難しいので、先ほどのティッシュ2つ又は4つ折りの角で水分を吸着させる方が安全です。
あくまで
Neal流ですので、他にも方法があるならそれで結構です。
一度いろいろと試してみると宜しいかと。











↑水分を吸い取った後です、まだしっとりしている状態です。











↑数時間も経過すると、このようにきっちり綺麗に吸着します。
マークセッターも使用しているので、抜群の吸着力です。
ただし、爪でひっかけば傷が付いたり剥がれたりもしますので、扱いには十分注意して下さい。

さて、この作業を繰り返しデカールを貼っていきます。
とりあえず、10〜20個くらい貼ってみましょう。




うまく貼るコツは・・・。





↑そうですね・・・まず左右対称に貼るのは基本です。
上の画像のように表と裏、同じ位置に同じマーキング。
例えば、よほど特別なパーツでない限り、反対側にも同じようなマークがあるものです。
また、色が映えるカラーを選択すること。
↑の画像のように白いパーツには黒や赤のデカールが映えます。
逆に青いパーツには黒や白いデカールが映えます。
これらも見た目を左右しますので、じっくり考えてみてください。

あまり考えもなしにごちゃごちゃ貼り付けすぎると、”くどい”表現に見えてしまうので要注意です。
バランスも大事です。
だいたいHGであれば30個くらいであれば、「あ、デカール貼ってるんだな。」程度に感じます。
HGで100個くらいいくと、「おお〜ずいぶん貼ってんなぁ・・・」という程度に感じます。

こちらをご覧いただきましょうか。











↑当サイトのMG「ユニコーンガンダム」です。
もともとデカールが似合うver.kaであるためデカール・シール類の数は約300以上にもなります。
それでもバランス良く貼られているため、”くどさ”を感じないのです。
これはMGだから出来ることでもあります。


どの程度綺麗に貼れるか、どの位置にどのデカールが似合うかは、あなたの”センス”です。
こればかりは私でも指示できません。
ある程度の技術を持ったモデラーであれば、デカールの貼り方を見ただけで「この人は出来るな・・・。」とまで感じます。
当サイトのギャラリーを参考にしてもいいですし、GFFのようなフィギュアを参考にするのも手です。
デカールは”センス”
これは覚えておきましょう。
何の考えもなしにただ貼っていると大変なことになりますよ(笑)

何度も貼っていると必ず上手くなります。
”センス”の向上も可能なのです。













↑貼り付けてみるとこんな感じになります。
だいたいこれで40個くらいです、意外と少なく感じませんか?(笑)
あえて、今回はこのトレーニングのために40個程度にしました。
多すぎるとハードルを高くしてしまうので。。。
また、ダブルオーライザーに合体するとサイドバインダーは横から縦に装着されます。
この辺りも考えなしに貼っていくと、みっともなくなりますよ。
縦でも横でも見ていられる、そんなバランス感覚を持って貼り付けていかなければいけません。
そうならないためにも、センスを磨くのが重要となってきます。
バランスを考えずに、考えもなしに貼っているとデカールを貼らない方が良かった・・・なんてことになりますよ(笑)










■トップコートをマスターする





トップコート(コーティング)の目的は貼りつけたデカールやスミイレを保護する役割ももっています。
一般的にはキットの最終仕上げとして、
ツヤなどの調整・塗装の塗膜やデカールシールを保護(コーティング)するために行うものです。

また最近ではUVカット(紫外線カット)の効果をもつ物もあります。
*デカール後はデカールを保護するためにも必ず行ってもらいます。





↑トップコートはこれらの缶スプレーを使用していきます。
ホームセンター等でも塗料用のスプレーは売っていますが、せっかくですので模型用を使用します。
昔からずっとあるクレオスの模型用缶スプレーを使っていきます。

先程も述べましたが、キットを最終的にどういう状態にするかを決めていく作業でもあります。
よって、キットをどういう状態にしたいかで選択する缶スプレーが決まります。
画像左から
「つや消しスプレー」「半光沢スプレー」「光沢スプレー」となっています。*ラッカー系です

一般的に特にこうしたいという意識がなければ「つや消し」で整えてやると良いです。






  

クレオス「つや消し」缶スプレーシリーズです。
「水性タイプ」と「ラッカー系タイプ」がありますが、特にどちらでも問題ありません。
水性タイプの方がデカールを侵しにくいとは言われますが、私はいつもラッカー系を使っています。
デカールがラッカー系のせいで溶けてしまったとか千切れてしまったとか、一度もありません。
貼り方がしっかりしていれば、どちらでも問題はないかと思います。
デカール貼りが苦手で不安なら水性タイプを選んでおくのも良いでしょう。









↑当サイトのFG改造「ガンダムラジエル」です。
このキットには「つや消し」を選択、文字通り”つやがない”ので、落ち着いた感じのメカっぽく仕上がっています。
*基本的に”つや消し”を選んでおけば間違いはないです。










↑当サイトのHG 「00ガンダム」です。
こちらは成形色を活かしたようなツヤをもつ「半光沢」を選択、アニメに出てくるような自然なツヤになります。
*半光沢はあまり使う機会はないですね・・・ちょっとツヤ、ちょっとつや消しという微妙さが出せます←











↑当サイトのMG 「ユニコーンガンダム」です。
こちらはあえて光沢感を出すパーツがあるためサイコフレーム部分のみに「光沢」を使用しています。
(厳密には塗料のスーパークリアV)
*ツヤを出したい!メタリック感を出したい!そんな時にはこの光沢を選択すると良いでしょう。

このように最終的にキットをどのように仕上げたいかで、使うスプレーを選びます。




さて、
よく質問で
「”つや消しのトップコートはいつやるものですか?”」と聞かれますが、
原則として、ツヤを整えることが目的でもあるので”一番最後”になります。
が、しかし・・・
ガンダムのモノアイ(目)やカメラセンサーなどのメタリックなシールを貼った上からトップコートすると、
当たり前ですが・・・シールのツヤも消えてしまいます(←初心者はよくやります)
これらのシール(モノアイやカメラセンサーなど)はトップコート後にシールを貼りましょう。

要約すると、

素組み→水転写式デカール(シール類)貼る→
トップコート→シール類を貼る(モノアイやセンサー類など)

となります。(分かりますかね???)

光ってて欲しい部分やツヤが欲しい部分はあえて残しておくことになります。
この辺りもよく考えておきましょう。









■缶スプレーの使い方




それでは簡単に缶スプレーの使い方も学んでおきましょう。

ただ吹きつければいいものではありません。
スプレータイプのものはだいたい吹き付けが強力無比。。。
対象物(パーツ)から、20センチくらいは必ず距離を置いて使って下さい。
そして最初の1秒間は対象に当ててはいけません。
まず最初には吹きダマリが出ます。
吹き出し口などは吹き付ける前に毎回拭くなどして綺麗にしておきましょう。

いきなり吹き付けてしまうと、空気が入ったような跡が出来たり、べっとりと塗料が染みついてしまいます。

要するに、

(開始)ぷしゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(終了)
であるならば、
(開始)ぷしゅ〜〜
この辺りから吹き付ける〜〜〜〜〜。(終了)

ということ(笑)
もう一度言います、最初の”ぷしゅ〜”は当てない(*吹き溜まりが出てくる場合があるため)。
最初の部分だけ吹き当てずに、途中から横にスライドさせる感じで対象に吹き付けていきます。

*スプレーについては、パーツを全部組み立てたまま吹いても良いですし、
パーツごとに(手足など分解して)丁寧に吹きつけても構いません。
もちろん、分解した方がより綺麗に吹きつけることが可能です。




また、つや消しスプレーは何度も吹き付け過ぎると
”白くカブり”ます。
ツヤが消えた・・・というよりも白くなった。。。
という場合は、
吹き付ける距離が近い吹き付けた回数が多いことになります。
そうならないためにも、
適切な距離を保ち、一度に吹きつけようとはせず、その都度様子を見ながら行いましょう。
つや消しスプレーであれば2~3回くらい全体を吹き付ければ十分な効果はあります、それ以上は不要なくらいです。








↑最近では扱いの難しい缶スプレーの白カブりを軽減できる商品も出てきています。
クレオス「プレミアムトップコート(水性)」です。
ちょっと扱いに自信がない・・・缶スプレーは苦手・・・(ヽ´ω`)
という貴殿は従来品よりもこちらを選択すると良いでしょう。









■缶スプレー使用時の注意点




おっと、缶スプレーを使う上での注意点を忘れていました。

缶スプレーを使用する場合・・・基本的には”屋外”でやりましょう。
缶スプレーは強力なので、対策として部屋の窓を開けて換気した程度では効果は薄いです。
なるべく無風の状態で天気の良い日で湿度の高くない日を選びましょう←ソンナムチャナ
当サイトのTRAININGはこんな面倒くさいことまで言及します、これも貴殿のためです。

@部屋の中で考えもなしに缶スプレー塗装をやると、家具がツヤ消しになったりツヤツヤになったりします。
*換気しても缶スプレーの粒子は細かく強力です、部屋中いろんなところへ飛んでいき付着します。

A雨の日(湿度の高い日など)に缶スプレーを使用すると、湿気・湿度により”カブり(白くかぶる)”が発生します。
*粒子状の塗装全般に言えることですが、湿気との化学変化で”カブり”が発生するため雨の日は極力避けるものです。

Bマスクもせずに缶スプレー塗装を繰り返していると・・・寿命が短くなる。
*缶スプレーは勢いも強く粒子も細かいため、しっかり吸い込んで肺がやられます。”マスクは必須”




特にこれらの@~Bはご注意下さい。
損失や損害が、ガンプラのソレどころじゃなくなりますからね・・・。
上級者であれば塗装ブース+マスクというスタイルが普通ですが、
着任したばかりの貴殿では支給されるものでもないでしょうから、おとなしく屋外で行いましょう。


・・・宜しいですね?(ちゃんと先に言っておきましたよ?の意味。)

それではトップコート後の仕上がりを見てみましょう!











■仕上がりを見てみましょう




HG「オーライザー」は”半光沢スプレー”で仕上げてみました。
仕上がりを見てみましょう。





↑アニメのような綺麗な自然なツヤになりました。
以上で、LESSON 5のシミュレーション・トレーニングは終了です。

少し長くなりましたが、これくらいは押さえておかないと今後がつらいですからね。
あなたのHGもきっとこの画像のように輝いているはず!
スミイレ・マーキングシール・水転写式デカール・トップコートをマスターしたのであれば、
あなたはその辺の一般兵とは比べモノにならない力を持っているはず。
なんせキットをうまく仕上げるコツを掴んでいるからです。
今後どのようなキットと遭遇しようとも、必ず上手く仕上げることが出来ます。
この時点でキットを仕上げ方を既に知っているからです。










■終わりに



さて、今回で初心者編はここまでです。
このLESSON 5をクリアしたあなたは、もう初心者ではありません。
立派な初級者〜中級者となっていることでしょう。
さらなるトレーニングはまたの機会に致しましょう。
一度、皆さんもこのトレーニングのように綺麗にガンプラを”仕上げて”みて下さい。
未塗装、いじりなしでも十分なレベルにもっていくことが可能です。

完成画像は模型サイト「G-SOLDIER ADVANCE」のHG「オーライザー」のコーナーにあります。
そちらも宜しければご覧下さい。

ご感想などありましたら「G-SOLDIER ADVANCE」のBBSやアンケートなどに書き込んでやって下さい。
量子演算コンピュータ 「Neal」が喜びます(笑)
このトレーニングはガンプラを作る最初の最初になってくれればと思っています。
当サイトのトレーニングがあなたのガンプラ製作のなんらかの”きっかけ”になっていただければ本望です。





<LESSON 5 ガンプラを仕上げる 脱初心者編クリア!>

*おめでとうございます、この時点であなたはキットを綺麗に仕上げることができます!
「量子演算コンピュータ Neal」













■「LESSON 5」をクリアしたら、次の「LESSON 6」へ進みましょう。
*当サイト上の文章・画像・デザイン(レイアウト)等の盗用・引用や不正使用はご遠慮願います。
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